ダンスの先生が考える、これからの子供たちに教えるべきことをまとめました。
この記事がオススメな人は、
・ダンスの先生
・子供がいるママさんパパさん
・子供を教える仕事についている方
です。
結論からいうと、次の通りです。
これからの子供たちに教えるべきことは、
①自ら考える能力
②人間力
③メンタルを強くする
以上の3点が重要です。
上記を詳しく説明していきます。
この記事を書いているのは、指導歴17年の現役ダンスインストラクターです。毎日たくさんの子供たちにダンスを教えています。
それでは宜しくお願いいします。
自ら考える能力がないと自分の将来も決められない
将来何がしたいかわからない。どこに進むべきかわからない。
生徒たちの話を聞いていると、自分の将来について真剣に向き合っていない子や夢がない子のほうが圧倒的に多いのです。
「アドバイスはできるけど、自分の人生は自分で決めな!」っと高校生にはいつも言っています。
自分で考える力のない子の多くは誰かが先に答えをくれている
自分で考える力のない子は、誰かが先に答えをくれているからです。特に親御さんは子供に対して親の感情が入ってしまいがちです。
「進学するなら〇〇がいい」「習い事は塾とピアノにしなさい」
このように子供に対して期待して親の要望ばかりが一方的に先行して方向性を示してばかりいると子供は自分で考えることをやめてしまいます。やがで子供のうちから自分で考えることをしていかなければ自分の進路や将来も決められなくなっていきます。
こーしなさい、あーしなさいばかり言ってはいけません。もし親御さんに自覚があるなら気をつけましょう。
子供たちに考えさせる力をつけるには答えを教えないこと
子供たちに自分で考えさせる力を身につけてあげるにはどうしたらいいでしょう。ダンスの先生としての立場で考えてみます。
レッスン前にぶつかってしまった小学1年生男子
ダンスのレッスン前の時間にスタジオではしゃいでいたA君とB君。どちらも小学一年生の男の子です。
気づいた時にはA君が泣いていてB君がその隣に立ってました。何があったのか聞いてみると、ふざけすぎたB君がA君を押してバランスを崩したA君がスタジオの鏡に激突してほっぺが当たったとのこと。
私はB君に声かけをしました。
「A君が痛くて泣いてるけどどうする?」
B君はしばらく黙ったあとに言いました。
B君 「ごめんね。」
A君 「いいよ。ごめんね」
B君 「いいよ。」
謝りなさいっていうのは簡単ですが、あえて言わないで自分でどうするべきかを考えられるようにすれば、また同じことが起こったとしても自分で考えて対処していきますよね。
何でもかんでもコーチの私に聞かないでね
高校の部活でコンテスト作品を手がけていると、ダンス部の生徒たちは全て答えを私が知っているかのように、何でもとにかく聞いてきます。
こんな質問の仕方はNGです。
・衣装はどれがいいですか?
・このシーンのフォーメーションはどうしますか?
・この部分の振りつけはどうしたらいいでしょうか?
私が全てのダンスも振りも作ってしまったら、生徒たちは何一つ自分の頭で考えていないということになります。これではただの将棋の駒でしかありません。
生徒たちには質問の仕方を教えています。
OKな質問の仕方は以下の通りです。
・衣装はA案とB案が出ていまして、動きやすさと見栄えが良いのでA案が良いと思うのですがどうでしょうか?
・このシーンのフォーメーションは中心に視点を集めたいと思って三角形にしました、見てください!
・この部分の振り付けは盛り上げてスピードも早くしたいと思って作ってみました、どうですか?
質問の仕方を変えるには自分で考えなければなりません。生徒たちは何でもかんでも聞かないようにさせましょう。まずは考えてみること、アドバイスをもらうのは考えて行動してそれからです。生徒たちと一緒に一つの作品を仕上げていく形です。
もしもあなたがダンスの先生として生徒たちに教えていて、全てに答えを出してしまっているのなら、生徒たちに一度考えさせてあげましょう。
実をいうと、ダンスのプロとしてダンス作品を作ったりしている身としては生徒に考えさせるのはとっても効率の悪いやり方でしかないです。しかし、高校の部活は生徒の育成に重点をおいてやるべきなのです。
将来ダンサーでもダンス以外の道へ行くとしても、自分で考えて行動することができるのとできないのではかなり違いますからね。
先生として生徒に自分で考える力を身につけさせること
先生として生徒たちには自分で考える力がを身につけさせてあげることが重要です。
子供に対して答えを全部あげるのは指導者としてはあんまり良くないかな🤔
上の人にやることを全部教えてもらってるだけじゃ頭使ってないね。
自ら考えて行動する子を育てたほうが面白い人間になる😁
だから子供に何か聞かれたら
「どうしたら良いと思う?」って質問を返却する👍— しん先生😄ダンスの先生 (@dancenoteacher) July 21, 2019
子供に対して答えを全部あげるのは指導者としてはあんまり良くないかな🤔
上の人にやることを全部教えてもらってるだけじゃ頭使ってないね。
自ら考えて行動する子を育てたほうが面白い人間になる😁
だから子供に何か聞かれたら
「どうしたら良いと思う?」って質問を返却する👍
子供たちには答えを簡単にあげないことで、考えて行動していけるように普段から取り組めると良いですね。
ダンサーである前に人間であれ!人間力の向上
私が生徒たちにも、そしてダンスインストラクターにも常に言っているのが、
ダンサーである前に人間であれ!
ということです。
ダンサーである前に人間であるべきで、人間力の向上を生徒たちにも一緒に働く先生たちにも教えています。
子供たちに教えたい人間力とは
人間力とは一人の人間として自立して生きていける総合的な能力のことです。
私が大事にしているのは3つ
・社会人としてのマナーを守る → 挨拶・時間厳守・礼儀
・優しさをもつこと → 思いやり・助け合う姿勢・コミュニケーション
・目標をもって行動すること → 自信をつけさせる
人間力のある人は周りから信頼されて好かれます。私が思うに人間力があればどこだってやっていけると思うんですよね。組織の中でもフリーランスでも。要はこの部分が社会に出たときに大事な能力となります。
子供たちが将来社会に出た時に困らないように人間力を教えてあげましょう。人間力を教えるには先生として人間力が備わっていなければなりません。
人間力の無いダンサーは致命的
ダンサーとして人間力が無ければ致命的ですね。たとえ素晴らしい能力があったとしてもダンサーとしての人生は短命でしょう。
反対に、人間力が優れているダンサーはどこでもやっていけます。周りから信頼されているので仕事にも困らないです。ダンススタジオでレッスンを持つのであれば人間力を向上させていくことが必要です。
どうしてもできない場合はそうせざるを得ない環境を作ってしまえばいい
私の知っているダンサー仲間でダンスインストラクターの他に仕事を掛け持っている子がいるんです。彼女が作るダンスはセンスも才能も感じさせるし、指導も上手なのでダンスだけで全然食べていけるくらいなのに、なんで普通に仕事してるのか気になって聞いてみたんです。
「私の場合はね、自分で自制できないから仕事してるの。ダンスだけだと、ギリギリまで寝ちゃうからダメなんだよね。ほかの仕事をしていればよし起きるぞ!ってなるんだよね。」
だそうです。たしかに、自分で自分を制御できない場合は制御せざるを得ない環境に放り込んでしまえばいいのかもしれませんね。
メンタルを強くするには
根性論になってしまいがちですが聞いてください。最終的には自分のメンタルが強ければどんな状況でもやっていけるのではないかと思います。メンタルを強くしていきましょう。
メンタルを強くするには失敗してもいいって思うこと
メンタルが弱い人は失敗をしないように生きています。それはそれで頭の良いことなのですが、全てにおいて成功ばかりするわけではありません。失敗することもあるのです。
そんな時に、失敗するから挑戦をやめてしまうのではなくて、失敗してもチャレンジしていく姿勢を持ち続けましょう。失敗してもいいのです。
失敗から得られるものは成功から得られるものよりも多いです。何がいけなかったのか?よーく考えてみると良いでしょう。
失敗をするとメンタルもやられます。でも乗り越えていけばメンタルもおのずと強くなっていくのです。私も数々の失敗をしてきました。失敗を乗り越えるたびにメンタルは強くなっています。
自分の失敗から学んでチャレンジしていくこと
失敗してもいいのです。ですがそこで歩みを止めずに成功するまでチャレンジし続けてください。
成功した分だけ自信がつき、メンタルも強くなります。挑戦しなければそのままです。
ちょっと自己啓発本みないになっちゃいましたがまさにその通りなんです。私もダンススタジオを経営するまで経営については無知、無能でありました。そのために多くの失敗をしてきました。ですが、失敗しても行動していくことが大事です。次に活かせばいいということを身をもって経験しました。
失敗して思考停止してはいけません。失敗して、学習して、チャレンジして、成功する。これを繰り返していきましょう。そしてメンタルを強くしていきましょう。
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子供たちには失敗を恐れないことを教えていきましょう
子供たちには失敗を恐れないこと。チャレンジしていくことを教えてあげましょう。失敗することは決してかっこ悪いことじゃないです。挑戦しないほうがよっぽどカッコ悪いです。カッコいい大人に将来なれるように、そしてメンタルを強くしていけるように教えてあげられるといいですね。
まとめ:自分で考えて自分で決めて自分で責任を持つ
将来を担う子供たちに教えたいことは実は今の自分たちにも反映されている気がします。
自分で考えて自分で決めて自分で責任を持つこと
カッコいい大人になりましょう!
そして子供たちに身をもって教えていけるように、大人としてこれからも日々精進していきたいですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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