AKB48というアイドルグループの人気投票で1位になったら次に発売されるニューシングルのセンターを獲得できるというテレビの風潮により、センターを目指す子が増えてきました。
ダンス立ち位置について疑問に思ったことはないでしょうか?
ダンスの立ち位置についてよくある疑問と答えは次の通りです。
・センターって上手い子がなるの?→先生によります
・立ち位置が毎回後ろの端っこなになってしまう→努力が見えてない証拠
・センターになるにはどうしたらいい?→練習休まず誰よりもダンス上手くなる
以上です。上記を詳しく説明していきます。
この記事を書いているのはダンス指導歴17年の現役ダンスインストラクターでダンススタジオを経営しております。
宜しくお願いいたします。
ダンスの立ち位置のセンターって上手い子がなるの?
ダンスのナンバーや発表会の立ち位置のフォーメーションはどのように決めるのか、それは100パーセント振り付けの先生の独断によります。
アイドルは人気投票 ダンサーはダンスが上手いかどうか
アイドルだと人気投票で1位の子がセンターになるわけですから、ダンスのスキルが関係なくグループの中で一番人気がある人がセンターになれます。
しかしダンスの発表会では勝負できるのは人気ではなく、ダンスが上手いかどうかが一番です。ダンスが上手い人がセンターに立てるのです。
・アイドルがセンター取るには→人気が必要
・ダンサーがセンター取るには→ダンスのスキルが必要
振り付け・立ち位置・フォーメーション 全ては先生が決める
ダンスの振り付け、立ち位置、フォーメーションは全て先生が決めます。だから先生によってセンターになれる人ってちょっと違ってくるのです。
どういうことかというと、例えばダンスコンテストに挑むチームや自分の作ったダンスのショーを最高傑作にしようと思っている先生はダンスのスキル重視になっていきますので上手い子が必ずセンターにいます。先生もかなりシビアになって立ち位置を決めるのです。
また、先生の方針も先生によって違ってきます。
生徒たちに“発表会で全員が真ん中で踊れるようにしたい”というのが先生の方針であれば多少下手な人でも真ん中で踊れるようになるのです。
これは、発表会が【先生たちの作品勝負の場】なのか【生徒たちが輝ける場】なのかの天秤がどちらに傾いているかによるということです。
まとめるとこうなります。
ダンススキルは立ち位置に最も重要であり、自分の教えてもらう先生がどんな方針でダンスの立ち位置を決めているかによるのです。
私もやはり、上手い子を真ん中にしています。でもずっと上手い子がダンスの最初から最後までだと正直飽きてしまうので、フォーメーションを変えてセンターになる子を変えています。
立ち位置が毎回後ろの端っこなになってしまう
先生が独断で立ち位置を決めるというのがわかりました。実力主義な先生のダンス作品の立ち位置が最後列ということはその中で一番ダンスが下手くそってことです。
でも実はそれだけじゃないんですね。
先生がどのように立ち位置を決めているかをお話します。
先生は作品全体バランスを考えて立ち位置を決める
先生は作品全体のバランスも気にします。どういうことかというと、シーンで見せたいもので立ち位置を決めたり、身長や体型のバラつきも考慮することもあるのです。
このシーンでは瞬発力の高い人達だけで踊らせたいな!と思ったら俊敏な動きに長けている人がセンターに選ばれます。
よくある三角形の立ち位置などではセンター付近に背の高い人を持ってきたら後ろの人は全く見えなくなるから、背の小さい順に並べてみたりとかです。
私が生徒として経験した中では、みんなを身長順に並べてからフォーメーションを配置するというスキル云々度外視な先生もいらっしゃいました。でも身長差を揃えればその分ダンスも揃えられるので客観視したら効果的なんじゃないかなと先生になってから気づけました。
高校の恩師の先生はデブが嫌い
高校の恩師の先生はデブが嫌いでした。その先生の好きなのは手足がスラッと細長く、引き締まった体型。笑顔も爽やかな感じが好きなのです。
「太った人がセンターで踊るのは見てられないわよ!」と、いつも太っている子をうま〜く全体の後ろの方に隠して見栄えが良くなるようにしていましたね。
体型も立ち位置に関係する場合があるってことですね。
先生だって人間だ!頑張ってる子が前にしたい
先程も述べたように、ダンスの立ち位置は先生の独断によります。先生だって人間ですから、頑張ってる子を前にしたいと思う先生もいます。そういう先生のダンス作品に出ればどんなに下手くそであってもチャンスはあるってことですね。
頑張っているかどうかは先生が決めることです。
どうすれば自分の頑張りが先生に伝わるでしょうか?
例えば、
・ダンスの振り付けは毎回完璧に練習してくる
・リハーサルの休憩の合間も練習する
・練習を絶対休まない
これだけでだいぶ変わると思います。
生徒のひたむきな努力を先生はしっかり見ていますよ。
努力して成果を先生にアピールしてみてくださいね。
センターになるにはどうしたらいい?
どうしてもセンターになりたい人はどうしたらいいのか考えていきましょう。
全員が自分より下手くそなチームに入れば良いとか、そういうのは無しです。
リハーサルを絶対に休まないこと
リハーサルを絶対に休まないことがまずセンターに近づく一歩です。努力のアピールを見せるには休まないことが最適であります。リハーサルを休むというのはダンス作品の優先順位が低いということにつながりますので、休んでいる周りよりも一歩リードできるのです。
最近はリハーサルでも休む人が多いですからね。意識高くいるのは絶対休まないことです。
ダンスが一番上手くなること
ダンスが一番上手くなることが重要ではありますが、先生によってダンスの上手さのどこに注目しているかが別れますので注意して上達していくことをお勧めします。
先生の振り付けを完璧に踊って欲しい先生
↓
先生の振り、角度を全て完コピ
先生の振り付けを自分のものにして踊ってほしい先生
↓
独自の角度、クセが必要
このように上手さにおいても先生の独断の上に成り立っております。いやー、生徒として考えることは山積みですね!面白いです。
先生の信用を勝ち取ること
センターとはやはり重要なポジションであり、作品を作った先生にとっても信頼している生徒に任せたいというのが信条であります。
だから先生に習ったこともないどこの人かもわからない人がポッと出てきてセンターを取るってことがなかなかないですね。
このシーンを任されるという信用を勝ち取ることでセンターになれるのです。
【センターになれる子の特徴】
・練習を休まずに頑張ってる
・振りを完璧に一人でも踊れる
・この子ならできると信用できる
まとめ:センターって重要なのかな
私も実力主義であったし、生徒たちには上手い子が真ん中に来ると伝えています。真ん中を狙いたい子は頑張るし、後ろばっかりな子はどんな子でもちょっと悔しい思いをするのです。
悔しさを味わって「次はもっと頑張ろう」と思ってくれたらいいですね。
センターは一つの目標の目安にすぎないと思います。
だからあまりにセンターにこだわり過ぎると心が砕けてしまったり、妬みや捻くれた感情が生まれてきたりします。
しかしどこの位置であれ、ステージに立って正面のお客さんから見たらあなたはセンターなんです。だから目の前のお客さんに向けて最高のパフォーマンスをすれば良いだけです。そのために日々の努力を惜しまずに頑張りましょう。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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