ダンスの発表会で子供衣装や化粧が派手すぎてなんか違和感ある大人の方は少なくないと思います。
子供は子供らしいほうが可愛い。化粧は必要ない。確かにそうですね!
ではなぜみんな化粧や衣装が派手になっていくのでしょう??
理由は次の通りです。
・本番への気持ちを高めるため
・とにかく子供を輝かせたいという親の気持ち
・普段通りでは舞台に立てないということ
上記について詳しく説明していきます。
この記事を書いているのはダンス指導歴17年の現役ダンスインストラクターでダンススタジオのオーナーです。ダンススタジオを経営し、年に一回ダンス発表会を行なっております。
それでは宜しくお願い致します。
子供に化粧って必要?
ダンスで子供の化粧に違和感のある大人たち
ダンスをやっていない人からダンスをやっている人を見ると、違和感だらけな気がします。
例えば、仕事より恋人よりダンスを優先しちゃったり、男女ともにボディタッチして仲よすぎたり、深夜にダンス練習するっていうのがあったりなどです。そりゃ不思議ですよね。
子供に派手なメイクや衣装は違和感がある理由
そしてお子さんがいる方に特に多いのが、子供に派手な衣装やメイクに違和感があるという人です。
肌がキレイなんだからファンデーションとか必要無くない?
口紅とか真っ赤過ぎて子供に見えないわ!
そう思う方が結構いて、中には子供に派手なメイクや衣装をさせるのが嫌でダンスはやらせたくないという親御さんもいます。
ダンスをやらない人からすれば違和感ありまくりなんです。
本番への気持ちを高めるため
大人の方でスッピンでお出かけデートができる大人の女性はいないと思います。それはデートの日には化粧に時間かけてたっぷりして、ヘアセットもして、着ていく洋服を昨日のうちから準備しますよね。要するに気合いが入るんです。
ダンスの発表会も同じように、子供たちもお化粧をすると気合が入るんです。
お化粧して気合いが入り舞台で自信持って踊れたら気持ち良いですよ!
リアルな子供たちはお化粧したい子が多いです
実際に子供たちはお化粧に興味がある子供が多いようです。小さい頃、ママの口紅をこっそり塗ってみたっていう経験ありませんか?女の子はお化粧に興味があって化粧をすることを楽しんでいるようです。
以前、スタジオに、ダンスの発表会は恥ずかしくて出たくないって発表会を拒否していた女の子がいました。その子のママさんが「ダンスの発表会出たらお化粧してあげるよー!」とお子さんに言うと、その子は誘惑に負けて発表会に出るという結末になりました。それくらい普段できないお化粧に子供は興味があるのです。女の子ですもんね!
とにかく自分の子が輝いてほしいという親の気持ち
親御さんの気合いの入り様や自分の子供に輝いてほしいという気持ちが入ると、子供のお化粧や衣装が次第に派手になっていく傾向があります。
衣装のアイテム多過ぎてガチャガチャしてます
ダンスの衣装は先生が指定します。それ以外の小物アイテムは生徒に委ねてしまうことが多いです。
例えば、今回の衣装は黒Tシャツと白パンツ!それ以外の帽子などは自分でアレンジしていいよって感じです。
お子さんが自分でアレンジするというよりか、ママさんがアレンジするわけで、自分の子供が輝いてほしいからこそアイテムがどんどん増えていきます。
私の教えている生徒の子で、小物アイテムが上からサンバイザー・サスペンダー・金のネックレス・ガチャベル・両腕にリストバンド・Tシャツはアレンジしてビリビリにというガチャガチャしていてママさんが「先生どうですかね?」と聞きに来てくれました。
ベルトしてサスペンダーってどう考えても可笑しいんですよ!
そういう場合はアイテムの引き算をしてバランスを整えていきます。アイテムは多くても3つに留めておくと良いでしょう。
だんだんと派手になっていく姪っ子
かくいう私の姪っ子もダンスを習っているのですが、歳を重ねるうちに次第にお化粧もヘアセットも派手になっていってます。
ヘアセットなんかはもう編み込みです!編み込みのお店まで予約をしています。
私は姉に「そこまでする必要なくない?」と聞くと、姉は「親がヘアセットするのはめんどくさいんだよ!」と言います。
ご家庭の負担をあまりかけないようにと、ダンスイベントの参加費は極力下げているのですが、ヘアセット代にはお金をかけてイベント参加費よりも超えるときもあるようです。女の子ってお金がかかるね!
↑写真はイメージです。姪っ子ではありません。
衣装センスは失敗して良くなっていくもの
衣装のセンスというのは失敗して良くなっていくものだと私は思います。色んな服を試して「これカッコいい!」とか「これはちょっとダサいな」とか経験して考えて自分に似合うものを探していくから衣装センスもアップしていくのです。
ダンスをして色んな服装をしていけば子供もファッションに興味が湧くでしょうね。子供のうちからファッションに気を使うようになっていきます。
ダンスやってる子で服装に気を使っていない子っていないです。
ダンスは見られるものですからね。
普段通りでは舞台に立てないということ
ストリートダンサーとは違い、舞台経験の多いJAZZダンサーなどは発表会の舞台やお化粧にとても厳しいです。私もJAZZをやっていましたし、舞台経験をしてきましたので厳しさの中で育ってきました。JAZZの先生は超怖いです。
その中でいくつかのルールがあることを教えます。
すっぴんノーメイクで舞台に上がるな!
舞台ではすっぴんノーメイクはNGと教わりました。
発表会にチケットを買って観に来てくれたお客さんの前でステージに上がるときはすっぴんノーメイクはマナー違反だということです。普段化粧をあまりしない私でもこのルールを守っております。
舞台では照明が当たりますから、スッピンノーメイクだと顔がハレーションを起こして見えづらくなります。だからこそ普段よりちょっと濃いメイクをしたほうが遠くの人にも顔がはっきりわかるのです。
衣装で外に出歩くな!
衣装でロビーや外を出歩いてはいけないというルールがあります。
理由としては、お客さんは発表会を楽しみにしていて、衣装も楽しみにしているから舞台で見る前に見てしまったら楽しみが無くなってしまうからという理由です。
これはダンスの発表会が始めてな人とかだと衣装を着て来ちゃったりするので知っておいたほうがいいと思います。
私の教えている生徒でダンスの衣装が気に入っちゃって発表会より前に私服として衣装として先に着ていた高校生がいました。衣装を私服として着てしまっては、衣装はその時点で私服になってしまします。可愛い行為ですが心を鬼にしてダメだと注意しました。
バレエ界の常識に由来する舞台のルール
発表会の舞台のルールはどうやらバレエ界の常識から由来しているようです。
バレエは厳しいですよね。優しいバレエの先生なんていないに等しいです。みんな厳しくて当たり前でそういう環境にいるから厳しいのが常識であるのです。
カルチャースクールでダンスを教えていた時に、バレエの先生はめちゃめちゃ怖くて、バレエの子供たちを集合させて「私たちはHIPHOPの子たちと違うのよ!ちゃんとしなさい!」というニュアンスでおキレになられていた光景を見てしまいました。超絶怖いですね。
超絶怖くてこっちも近づかないようにしていたのですが、何度かお会いするうちに仲良くなりました。でもその先生は子供には未だに超絶怖いです。
ストリートダンス全般が舞台というステージに出る場合は、舞台のルールを守るべきだと思います。舞台に出るということは人前に立つということです。人前に立って素敵に目立つにはルールを守ることが重要だといえます。
まとめ:人前に立つなら素敵に目立とう
上記をまとめるとこうなります。
・お化粧は舞台に上がる、人前に出るなら化粧したほうがいい!気合いが入る!
・子供はお化粧やヘアセットに興味がある。
・衣装は着て出歩かない
いかがでしょうか?私は子供の普段のお化粧にはちょっと違和感がありますが、やはり舞台や発表会に出るのであればやったほうが良いと思います。ただしあまり化粧が苦手な子で口紅して気持ち悪くなって吐いた子もいますので強要は無しです。子供たちは気合いが入って、お客さんの前でも自信持って舞台に立てるようにしてあげたいというのが理念です。
ダンスを学んでファッションやメイクに興味が湧いても良いと思います。ファッションセンスを磨きましょう!
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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