ダンスの発表会やイベントに出るならこれだけは覚えていていると良い舞台用語とルールをまとめてみました。
舞台に出るなら必ず知っておくべき内容ですので一度読んでみてくださいね。
この記事はこんな人にオススメの記事です!
・ダンスの発表会などで舞台で踊る人
・ダンサーとして舞台に立つ人
この記事を書いているのはダンス指導歴17年のダンスインストラクターです。ダンススタジオを経営し、高校ダンス部のコーチでもあります。
それでは宜しくお願いします。
ダンサーとして知っておくべき舞台用語
舞台に立つと舞台用語が飛び交います。最初はなんのこっちゃよくわからないと思うので、説明しておきますね。
上手(かみて)と下手(しもて)
舞台上の左右は上手(かみて)と下手(しもて)と言います。
お客さんから見て右側、舞台に乗ってお客さんの方を見た時に左手側が上手です。
なぜ右と左と言わないのかというと、リハーサルなどで舞台上で先生から「もう少し左に寄って!」などと言われてもどっちがどっちわかりませんよね。先生は舞台を見ていて舞台上の人は先生のいる方の客席を見ているのです。
つまりは向い合ってると先生の右側と出演者の右側は逆になってしまうのです!
ですから上手と下手と言って、わけています。
どちら側から見ても上手と下手は決まっているわけです。
最初は慣れないと思いますが、ステージに立って左手側が上手と覚えると覚えやすいです。
入り(いり)とはけ
【入りはけ】とは舞台で踊る時に入ってくる方向と出ることのことを言います。
通常舞台では
入り(舞台にのる)→ダンスする→はける(帰る)
この流れで進んでいきます。
会場ごとに入りはけの導線が違うので、自分がどっちから入ってどっちから出るのかを必ず把握しておきましょう。
舞台で踊るのであれば練習中に入りはけも練習しておくと良いです。
「今回入りはけは上入り下はけです」と言われたら、舞台の上手から入って踊り、踊り終わったあとの帰る方向は下手側になるということです。
・下入り上はけ(しもいりかみはけ)→下手から入ってダンス、上手からはける
・上入り下はけ(かみいりしもはけ)→上手から入ってダンス、下手からはける
・上下入り(かみしもいり)→上手下手の両方から入ってくること
・上下はけ(かみしもはけ)→上手下手の両方へはけること
このようになります。
板付(いたつき)と音先(おとさき)
板付と音先はダンスの始まりのきっかけのことを説明しています。
板付とは、舞台上に人がいる状態でダンスが始まることです。板に付いてから踊るって意味です。板っていうのは舞台上のことです。
音先というのは、音楽が始まってから舞台上に立つことです。音が先に入るという意味ですね。
センターとへそ
舞台の0の場所をセンターをといいます。よくアイドルが「センター取りましたー!」とか言うのは真ん中のことですね。
センターはよくTの形で床についてますので、舞台でTを見つけたらそこがセンターと覚えておいてください。
そして舞台上の中央をへそといいます。舞台のたて横の中心のことをヘソといいます。ヘソには×印がついています。舞台上の真ん中にバツ印を見つけたらそこがヘソです。
リノリウム
舞台の上に敷いてあるのがリノリウムというシートです。上の画像だとグレーのシートがリノリウムといいます。リノリウムは略で“リノ”と呼ばれてます。
舞台上にある番号 バミリ
ステージ上の前のほうには番号がついてます。
番号は中央から0、1、2と番号がついています。番号の間隔は90cmになってます。
備考ですが、舞台上の番号は1軒(いっけん)の半分の半軒(はんげん)の間隔です。発表会などではフォーメーションを番号で覚えていきます。番号が振ってない場合の舞台では人と人との間隔で自分の位置を覚えていきましょう。
ダンスの舞台では「バミリ」とか「番号」って言われています。
外足(そとあし)と内足(うちあし)
これは舞台上で行うリハーサルで、先生や監督が前で見ているときに使われる言葉です。
舞台のセンターから見て外側の足のことを外足と言い、内側の足を内足といいます。
画像の男の子の場合、外足は左足、内足は右足になります。
センターよりも上手側に立っている場合は反対となり、外足は右足、内足が左足になります。
これも上手下手のように舞台上でどっちが右でどっちが左かが伝達しにくいので外足内足というようになっています。
リハーサルでは、先生から「〇〇さん、外足3番に立ってください!」というように指示されます。
知っておくべき舞台のルール
ルールというより常識レベルです。知っておきましょう。
舞台の幕には触らないようにしよう
舞台の袖には幕という大きいカーテンみたいな黒い布がかかっています。幕に触ってしまうと、幕の上の方まで揺れ動いてしまいます。幕が揺れるとお客さんがステージをみた時にダンスよりも揺れた幕のほうが気になってしまうのです。テレビみてるときにテレビの周りのフレームが揺れているような感じです。気になりますよね。
入りはけの時に注意して幕には触らないようにしましょう。
幕から見切れないようにしよう
舞台袖で待機しているときに、待機しているところからお客さんが見えるということはお客さんからもあなたのことが見えてます。これを「見切れてる」と言います。袖で待機しているときはお客さんが見えないところまで後ろに下がりましょう。見切れてるとカッコ悪いです。
袖の照明にも触ると危ないよ
舞台の袖の幕のところには照明が置いてあります。入りはけのときに焦って照明にぶつかってしまうととても危険です。やけどの危険もあるので照明には絶対触らないでください。
私が見たダンスで下手の照明をなぎ倒したダンスチームがいました。照明機材ってめちゃめちゃ高いです。気をつけましょう。
アクセサリーなどは落とさないようにね
舞台は裸足で踊る人もいます。ピアスなどのアクセサリーは踊っていて落ちてしまうと裸足で踊っている人が踏みつけて怪我をする恐れがあります。必ず落とさないように工夫しましょう。
まとめ:舞台用語は慣れる
舞台用語は舞台に立つ機会が増えていくと慣れて自然に覚えていきます。一番よく使うのは上手下手です。上手下手だけは最初から覚えていたほうが便利です。
私のスタジオは前方が鏡ばりで、リハーサルの大詰めで鏡を見ないで練習をするときに、スタジオの後ろ側を前に変更して踊ります。その時に子供が逆の場所でスタンバイしてたり、迷子になったりとバタバタ感がちょっとおもしろいです。
方向感覚も慣れですね。
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