【ダンスの先生がリアルに体験した】ダンスの本番での失敗から学ぶこと

舞台・ステージ

ダンスの本番で失敗するとけっこう落ち込みますよね。ですが、だいたいが1年すれば笑い話です。ダンスの失敗を1年も引きずる人なんていませんから。

ダンスの先生が実際に目の当たりにしたリアル失敗談をまとめてみました。

本番のよくある失敗

ダンスの本番で起こる失敗は次の通りです。

①振りが飛ぶ

②上手下手を間違えてスタンバイ

③移動を間違える

④センターを間違える

⑤ソロでサスに入ってない

振りが飛ぶ

振りが飛ぶというのは、ダンスの振り付けを忘れるという意味です。これね、本当によく見かけます。

原因は

・ダンスを完璧に覚えてない

・照明の光で頭が真っ白になる

・場所で踊り慣れていない

というものが挙げられます。

ダンスはできるだけ完璧に覚えるようにしましょう。そして照明の光に慣れずに真っ白になっちゃうパターンもよくあります。照明は慣れですね。もしリハーサルで舞台に上がれるならば照明と舞台の場所に慣れておけばいいですね。

振りが飛んだ時の対処法

振りが飛んでしまった時はとりあえず動きましょう。振りが飛んだことを見てる人にわからないようにするには何となく動いていることです。

ダンスはちょっとくらい間違えたとしてもお客さんにはさほどわかりませんから動いて誤魔化しましょう。

上手下手を間違えてスタンバイ

上手下手を間違えてスタンバイするのは小学生によくあるミスです。小学校低学年や、ダンス始めて間もない子達は方向感覚が定まっていないので間違えやすいです。

本番中の舞台袖で小学校低学年チームの子達がスタッフに「あの、鏡の方が前ですか?」って聞いてました。今かよ!ってそのスタッフも思ったらしいですがその子達も真剣に聞いてきたらしいので、

「そうだよ、鏡の方がお客さんの方だよ。」って教えてました。

 

上手下手を間違えないようにするには

本番前のリハーサルで自分の出る方向を確認しましょう。もしも本番前にリハーサルがない場合は、目の前がお客さんだとして、自分はどっちから出るのかを一度イメトレしておくと良いでしょう。

本番に忘れ物タイプ

忘れ物をして失敗することは事前に準備しておけば防げるミスですから、本番前日には忘れ物がないか、しっかり確認しましょう。

女子高生の失敗

高校の体育祭でダンス部の本番を観に行った時の話です。ダンス部の演技が終わった後、一人の生徒が顧問の先生と話していました。顧問の先生に呼ばれてその場に立ち寄ると生徒の女の子が泣いていました。

高校3年生の女の子ですから、最後の体育祭のダンスで感動して泣いてるのかと思いきや、その子は衣装を忘れて出ていないとのことでした。顧問の先生が「なんとかいってあげてくださいよー」と言われましたが何を行ったのかは覚えてないです。

入ったばかりの1年生のミスではないですよ。高校3年生のミスです。高校生最後の体育祭で、その子は泣いてたけどアホすぎて笑えてしまいました。

外注の音響さんのミス

外でのイベントの時に、音響さんに機材を頼んでたんです。本番当日、機材の組み立てを手伝っていた所、音響さんが真っ青な顔してました。

「すみません。CDプレーヤーを忘れてしまいました。」

どんどん顔が引きつっていく音響さん。すみませんを何度聞いたことか。ですが大丈夫です。私は念には念をのタイプです。音源の他にiPadも用意していました。iPadを繋ぐケーブルは音響さんがもっていたので本番前に生徒達にも気づかれませんでした。音響さんからはずーっと平謝りをされる1日でした。

 

フォーメーションを間違える

フォーメーションを間違えるのもよくあります。本番中の体験談です。

本番中のタックル

ダンスの最後の方にみんなで上手に移動するシーンがありました。私は下手の2列目あたりにいたのですがみんなで上手に移動する時に何故か私の隣の女の人が私の方向に向かってきてタックルされました。

怪我にはいたりませんでしたが本番中で隣は見れないので一瞬驚きました。

化け物のヒップアタック

ダンスうまくて、覚えるのもめちゃはやい友達がいるんです。振り覚えが早すぎて化け物と呼ばれた女の子です。ダンスの本番も一度もミスすることなんて見たことはありませんでした。

ある時の本番、その子がセンターから下手へ移動、私が上手からセンターに移動というフォーメーションがあったんです。ですが、化け物の女の子はセンターから上手に移動してきて私にヒップアタック!私も焦ってとっさにその子を押してセンターに着く。

何よりも私の最後のおいしいシーンだったので身体が勝手に動きましたね。

踊り終わったあと「ごめんねー!ワタシ生まれて初めてこんなに間違えたー!」って。ほんの一瞬の出来事だったんでお客さんに間違えたということがわからないくらいの出来事だったので、さすが化け物はすごいなと思った日でした。

フォーメーションを間違えないようにするには

フォーメーションを間違えてしまうと、周りに迷惑がかかります。接触事故で流血になることもあります。フォーメーションを間違えないようにするには、普段からダンスの練習をするときにも移動をしっかり練習すること。外の公園でもいいです。実寸で自分で動いて一人でもフォーメーションの移動ができるようにしてください。イメトレもしておくといいですよ!

 

センターを間違える

センターを間違えると周りの全員がズレていきます。致命的ミスです。

大会でセンターをミスった男の子

部活の大会、センターをミスった男の子がいました。その男の子は上手から歩いてきて舞台後ろのセンターから前のセンターまでまっすぐ歩いていくフォーメーションで男の子のうしろには15人くらいが続いて歩きます。

何を思ったのか、センターを追い越してしまい、そこから前に歩いてきました。そのため、後ろに続いた15人も全員ズレているなんとも気持ち悪い感じでになりました。

本番が終わったあとに、何でセンターを間違えたのか聞いてみたらスーパー緊張したそうです。たしかに、センターを外した後の彼のダンスもスーパー緊張がわかりました。

人は緊張すると普段通りにできません。ダンスもそうです。緊張しないためには慣れる必要があります。ダンスでいうと舞台になれる。お客さんの前になれる。本番に慣れるには経験です。

その男の子はというと、次の大会では緊張することもなくのびのび踊っていて、本番が終わった後もいい顔してたんでリベンジ成功です!よかったね!

センターはミスっちゃだめ

正直、センターっていうのはミスっちゃだめです。中心の子に合わせて周りの子も立ち位置をとっているので、センターがミスると総崩れです。ですからセンターの子は絶対ミスらない度胸がないとできないですね。センターの重圧です。これは対処法はありません。ミスると思ったらセンターは辞退しましょう。センターやりたい子は他にもいますから。もしやるとすれば責任持ってセンターに立つことです。

ソロでサスに入ってない

写真で見せるとこんな感じです。良く見てください。

このライトの部分が写真だと上から4つのライト光で当たってます。これをサスペンションライトって言ってサスって呼びます。

発表会などではソロを踊るときにサスの下で踊ったりするシーンがあるのですが、サスに入ってないミスはよく見かけます。初心者さんに多いミスです。

サスがついている時は周りは真っ暗ですから、サスに入れてないと、真っ暗の中で踊っていることになる。もしくははみ出てる感じです。せっかくソロでカッコいい見せ場なのに、このミスはちょっとカッコ悪いんですよね。

サスに入れるようにするには

サスのあるところではサスのしたにバミリが貼ってあることが多いです。ですのでサスに入る前にバミリを確認しましょう。照明アリのリハーサルが出来る場合には自分がちゃんとサスに入れているかを確認してください。動画に撮ったり、友達や先生に見てもらいましょう。

 

まとめ:失敗は誰だってする

いかがでしたでしょうか?よくあるミス、やってませんか?

これだけは言いたいです。

ダンスで失敗したところで死ぬわけじゃないです。次頑張ればいいんです。次に同じ失敗を繰り返さないようにアップデートしていけばいいんです。

子供も大人も失敗を恐れずにチャレンジしてください。ダンスの失敗は一年経てばいい思い出で、笑い話になります。チャレンジして、失敗して、アップデートして成長していくものです。失敗しても全然OKですよー!!

 

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