子供にヒップホップダンスを習わせたくない親御さんもいますよね。どうして習わせたくないかっていうとヒップホップダンスのネガティブなイメージがついてるからです。
単純に、ヒップホップってガラが悪いって思ってる人いませんか?
ダンススクールにはガラが悪い人が集まってると思ってませんか?
ダンススクールはガラが悪かどうかというと実はそうでもないんです。
結論から言うと、
ネガティブなイメージが理由でお子さんにダンスを習わせないのならもったいないです。なぜならダンスを習うとメリットがたくさんあるからです。
上記を説明していきます。
この記事を書いているのは、現役ダンスの先生でダンススタジオ経営者です。指導歴はかれこれ17年になります。
宜しくお願い致します。
そもそもHIPHOPカルチャーって何?
HIPHOPは文化の一つです。ヒップホップって何かというと簡単に言うと4つの要素があります。
・DJ(レコードをキュッキュと擦るやつ)
・グラフィック(落書きみたいなアート)
・ラップ(ヨーチェケラッチョ!)
・ブレイクダンス(頭でクルクル回るやつ)
この4つの要素の文化をHIPHOPカルチャーといいます。
もともとブレイクダンスっていうのはギャング同士の抗争でダンスでバトルして勝敗を決めようってことで始まりました。喧嘩や銃で抗争するよりダンスバトルした方が平和ですよね。
ヒップホップはなぜガラが悪いと思われるているのか
本当はカルチャーの一つなのにネガティブなイメージがついているのはなぜでしょう。理由は次の通りです。
①Fワード(汚い言葉)ばっか使ってる
②服装派手すぎ・ゴールドまといすぎ
③MVは何か吸ってる
ラップがFワード(汚い言葉)ばっか使ってる
ヒップホップのカルチャーであるラップが汚い言葉を使いまくっていることもネガティブなイメージがついている原因の一つです。
Fから始まる汚い言葉や差別用語などを多用に使う音楽文化、嫌いな人は嫌いですよね。
私はベース(米軍基地)の近くでキッズダンスを教えているクラスがあり、パパがアメリカ人のハーフの子供がたくさん習いに来ています。英語がわからない人にはHIPHOP音楽は聴き流す程度ですが、英語がわかる人はFワード連発の音楽で子供がニコニコ踊っているのは超違和感アリでダンスをやらせたくないそうです。
↑このマークがジャケットに入っているCDの曲は親が子供に聞かせたない曲が入っているよっていうマークなんです。
私はキッズダンスにはFワードが入っていない曲を探して使っています。クリーンバージョンの曲を使うと汚い言葉が消されているので重宝してます。
服装派手すぎ・ゴールドまといすぎ
ヒップホップアーティストの服装とかも怖すぎですよね。ゴールドまといすぎて、最終的に前歯ゴールドのアーティストとか超怖い。
でもこれ、あくまでカルチャーです。一時期日本でもヤマンバメイクとかギャルとか流行ったじゃないですか、あれと一緒で毎日見てると見慣れてきます。
ダンススタジオの先生は、どっちらかというとアスリート寄りです。前歯ゴールドのダンスの先生は見たことないですからご安心ください。
ヒップホップのMVは何か吸ってる
HIPHOPのミュージックビデオを見てると何か吸ってる。煙たい系のものって多くないですか?
これも文化の一つですが、慣れてない人からしたらイメージ悪いですよね。私も周りにタバコじゃない煙を吸ってるやついたらちょっと怖いですね。
HIPHOPのイメージの多くがこんな感じですから、子供がHIPHOPカルチャーに染まってしまったら良くないんじゃないかって親御さんは心配するのでしょうね。
実際のところ、ダンスの先生をしている人で変なものを吸ってる人って聞いたことありません。やはり、ダンスは身体が資本ですから、身体に気をつけている人のほうがあきらかに多いです。
親が子供にヒップホップダンスを習わすのが嫌な理由
子供にヒップホップダンスを習わすのが嫌な理由として挙げられるのは大きく3つあります。
・自分の子供にヒップホップのファッションをさせたくない
・ガラの悪い親たちの軍団と絡みたくない
・ダンスの先生ってチャラそう
可愛いウチの子にダボダボファッションは嫌!
ヒップホップのファッションが嫌っていう親御さんもいらっしゃいますね。可愛い子供にダボダボのファッションは嫌という人も少なくないです。
HIPHOPダンスをやっている子供を見て、子供らしくない髪型と化粧で嫌悪感を抱く人もいますからね。
でも、もしも子供がダンスをやりたいって言ったら習わせないですか?
習わせないならそれってやっぱり親のエゴな気がします。子供はそのうちに親の元から離れていきますので、もしもダンスを親のエゴでその時にダンスを習わせかったとしても子供がやりたいって思ったら遅かれ早かれやるでしょうね。
ガラの悪い親たちの軍団と絡みたくない
ダンスを習い事にすれば親同士の関わりも多少はあります。ガラの悪い親たちの軍団と絡みたくないという理由で子供にダンスを習わせたくないという親御さんもいます。
ガラが悪い親の軍団はいます。でもそれは学校と同じ構造です。派手なママさんもいればおしとやかなママさんもいるということです。
ガラの悪い親の軍団が固まっているから多く見えているだけで、普通のママさんたちも多いんですよ。一度ダンススタジオに見学に行ってみてください。
ダンスの先生ってチャラそう
たしかに、普通の人と比べてチャラそうに見えますが、遊び慣れていないダンス一筋に頑張ってきた先生のほうが多いです。ダンサーはみんなダンスに情熱を注いでいますからね。
名前だけで売ってるダンサーの中にはチャラい先生もいると思います。見極めてください(笑)
まとめ:子供がダンスを習う最終目標は人間としての成長が最大要素である
学校でダンスが必修になったことや日本のアーティストのMVにダンサーを起用することにより近年ストリートダンスのイメージは上がってきています。習い事のダンスをお子さんにさせてみてはいかがでしょうか?
持論ではありますが、全ての子供達のダンスを習う目的が有名ダンサーになるためではありません。
・かっこよく踊れるようになりたい
・恥ずかしがり屋をなおしたい
・基礎体力をつけたい
・友達とワイワイしたい
中には耳鼻科の先生に中耳炎がひどいからダンスをおススメされて始めた子までいます。ダンスを習う子供たちにはダンスを通してそれぞれのゴールがあります。
習い事のダンスは人間を成長させるためのツールです。子供にダンスを習わせるメリットは簡単にまとめると次のようになります。
【ダンスを習わせるメリット】
・協調性が生まれる→仲間ができる 学校以外の友達がたくさんできる
・クリエイティブな人に影響をされる→表現力がつく
・バランス良い身体能力がつく→リズム感・どのスポーツにもいかせる
お子さんにダンスを習わせるのであれば、ダンスがうまくなった後にどう生かすかも合わせて考えていくと良いと思います。
多くの子供たちがダンスを習ってダンス人口が増えていったら先生として、一人のダンサーとして嬉しい限りです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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