シニア世代のHIPHOPダンスは最高に笑えるレッスンになる

ダンスの教え方

シニア世代へのHIPHOPダンスの教え方と、シニア世代がHIPHOPダンスをするとどうなるかをまとめてみました。

シニアのHIPHOPレッスンってどんなことをするの?

60〜70代のシニア世代に月1回のスローペースでダンスを教えております。どんなレッスンをすれば良いのかというと、簡単に言えば強度の低いダンス”です。

ウォーミングアップとストレッチ

おばあちゃんたちのウォーミングアップは音に合わせて足踏みから始めます。
子供たちの場合だと心拍数をあげるためにジャンプから始めているのですがおばあちゃんだと膝に負担がかかってしまうので良くないです。代わりに足踏みをしてオンビートのリズムステップなどを組み込んでみるとウォーミングアップにはちょうどよく、身体もあったまります。

ストレッチは可動範囲を広げるよりも、怪我の予防程度にしておきます。普段動かさない胸や肩周りをストレッチすると肩こりなどの改善にもなるのでオススメです。下半身もストレッチは伸ばし切らずに使える範囲の確認くらいにすると良いでしょう。

アイソレーションと筋トレ

アイソレーションも同じように可動範囲を広げるよりも、動かし方に重点をおきましょう。特にアイソレーションをするとわかるのですが、シニア世代には動かせない場所がそれぞれあるのです。そのため、無理をすると怪我をしてしまいます。シニア世代は怪我をすると治りも遅くなるので過度のアイソレは禁物となります。

筋トレはあんまりやりません。その代わりにバランス感覚を鍛えるトレーニングとして片足立ちでバランスをとって10秒数えています。意外と難しくてよろけてしまいますが、慣れてくると重心を片足に乗せても安定してきます。

 

リズムトレーニング

通常のリズムトレーニングは膝をしっかり曲げて太ももの前側の筋肉を使ってリズムをとりますが、おばあちゃんともなると一般の大人向けのリズムトレーニングだと強度が高すぎます。シニア世代はリズムがちゃんと取れればいいのです。見本で前で踊るときも膝を浅く曲げてリズムを取りましょう。

振り付け

振り付けも基本的に強度が高くないものにすると良いです。両足でジャンプしたりするものは避けるようにしましょう。普段レッスンで教えているものでジャンプする振り付けをちょっと変えて、ジャンプをステップにしてみるなどの工夫すると良いでしょう。

補足:頭の体操

シニア世代のダンスレッスンでは頭の体操を5分〜10分取り入れてます。みんなで円になって行います。内容はというと、右手がグーチョキパーを順番に出して、左手が同時に右手に勝つものを出していくというものです。意外とできなかったりするので笑いが絶えず起こります。頭の体操はその日ごとに変えて常にリフレッシュしてボケ防止の一環としてやっております。

シニア世代のHIPHOPダンスの効果

シニア世代がHIPHOPダンスをすることで得られる効果は以下の通りです。

①足のステップで転倒予防

②振りを覚えてボケ防止

③笑いのあるレッスンで元気がでる

④なにはともあれ健康維持

一番肝心なのは元気で健康な身体を維持することです。

シニア世代のおばあちゃんたちにダンスレッスンの感想を聞くと絶対返ってくるのが「楽しかったー!」という一言。

私が行なっているおばあちゃんレッスンは月に1度と今のところ少ない練習日程ですが、あるおばあちゃんが「この1ヶ月の中で一番笑ったー!楽しかったです。」と伝えてくださったのにはとても嬉しい気持ちになりました。

HIPHOPするおばあちゃんやおじいちゃんがもっと増えればいいのになって思います。ダンスは楽しみながら健康的な身体を維持するには最適だと思います。シニアクラスを教えるダンスインストラクターが増えてほしいですね。シニアクラスは先生も生徒も全員で笑って楽しんでやりましょう。

いつかシニアHIPHOPのブームがくることを望んでいます。

 

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