ダンスがやりたくない人にダンスを教えることは至難の業でです。
習い事だったら「やりたくないならやめていいよ」の一言で済みます。
しかし必修科目のダンスや運動会のダンスなど絶対にダンスをクリアしなければならない人を教えるときはどのように教えたら良いのでしょうか。
結論からいうと、
・動機づけをすること(興味・関心を引く)
・目標をつくる
・恥ずかしさを取っ払うこと
・ダンスの楽しさを伝えること
・笑顔にさせること
この3つを大事にダンスを教えるとダンスへの恐怖心や嫌だなと思う気持ちを取り除き、ダンスを教えられることができます。
ダンス指導歴17年の現役ダンスインストラクターがダンスの教え方をアドバイスします。
それでは宜しくお願いいたします。
ダンスがやりたくない子にダンスを教えるコツ
ダンスインストラクターの方達は誰しも思うでしょう。
ダンスやりたいって気持ちだけあればあとはレッスンに通ってくれたら上手くさせられる!とね。
でもダンスが必修科目になったり、ダンスを教える現場が多様化していいますからダンスがしたい子以外にもダンスを教える機会って増えているんですね。
ダンスがやりたくない人にダンスを教えるのであれば、
まずはダンスに対する【動機づけ】をしてあげましょう!
ダンスへの興味・関心・動機付け
ダンスをやったことのない人がやりたくないのは次の理由です。
・自分は踊れないと思っている
・カッコ悪いところを見せたくない
・踊ったら楽しいことがわからない
このように人それぞれダンスをやりたくないことには大小さまざまな理由があります。私の経験上、自分にはダンスは出来ないと思っている人が多いですね。あとは子供だとカッコ悪いところを見せたくないという羞恥心が強いみたいです。
「ママは見ないで!」とレッスンをして練習で努力している姿を見られたくない子も少なくないです。
やりたくない理由は先生の力量次第でほとんどが変えられます。ダンスをやりたくないという気持ちを変えてあげましょう。
・自分は踊れないと思っている←経験すれば変わる
・カッコ悪いところを見せたくない←羞恥心を取っ払う
・踊ったら楽しいことがわからない←関心を持ってもらう
人間誰しも、興味を持たなきゃ行動がつきません。興味関心を最初につけましょう。
目標を決める
目標を決めると人間は達成に向けて頑張るものです。
簡単な目標でいいのでダンスレッスンをする短期目標を作ってあげましょう。
例えばこんな感じです。
・レッスン中に「無理!」って言わないこと
・怖い顔をして踊らないこと
・ダンスレッスンを楽しむこと
なんでも良いですがみんなのモチベーションが上がるようなことを一つ目標に掲げるとやる気が出てきていいですね!
さらに目標が達成できれば気持ちいいです!小さな達成感を味わえるのです。
恥ずかしさを取っ払うこと
「ダンスをするなんて恥ずかしい」と思ってる人が断然多いです。下手だからダンスしたくない人。私からしたら音に乗れる人生は楽しくて仕方ないので下手だからという理由で踊らないのは正直もったいないのです。
だから恥ずかしさを取っ払うことが必要なのです。
よくダンススタジオで踊ることが本番だと思ってる方がいらっしゃいます。ダンスレッスンは本番ではないのです。
間違えても出来なくてもOKな場所で、カッコつけるのはとっととやめましょう。
ダンスの楽しさを伝えること
ダンスの楽しさを伝えることはダンスインストラクターとして一番大切なことです。
ダンスは楽しいんです。見ていても楽しいし踊るのも楽しいんです。楽しさを伝えることでダンスをやってみたいという気持ちを増幅させましょう。
誰しもダンスを始める時、最初はみんな楽しい!という気持ちから入っています。辛くてしんどいだけのものをやりたいって思いませんからね。
ダンスの楽しさを存分に伝えましょう!
笑顔にさせること
レッスンでは笑顔にさせることを心がけてください。笑顔でダンスができればダンスは楽しくなります。
シニアレッスンに体験レッスンをしにきたおばあちゃんがとても緊張をしていました。顔もこわばり、笑顔も一切見せないで不安な様子。
「ダンスはやったことないのですが大丈夫でしょうか?」
誰でも初めて経験することに不安が伴うもの。
「大丈夫ですよ!楽しくやりましょう!」と言って私は楽しくレッスンをしました。まあ、どちらかというと自分が楽しんじゃっている感じですが(笑)
レッスンはいつも笑顔を心がけています。一生懸命ダンスを練習したおばあちゃんはレッスン終了後には笑顔がステキな人に変わっていました。
ダンスって楽しい!ってことが伝わって何よりです。
実際のダンスの教え方
それでは実際のダンスの教え方を具体的に教えます。参考にしてみてください。
ダンスの動機づけのやり方
まずはダンスの動機づけをします。実はこの方法は学校の先生が授業でいつもやっていることなんですよね。勉強したくない人にどうやって勉強を教えるかって話と同じです。
動機付けには喋りの上手な人のほうがいいでしょう。あなたの話に注目してもららってダンスに興味を持ってもらいましょう!
百聞は一見にしかずでダンスは見せたほうが早いですが、あまりにレベルが高すぎなものを見せてしまうと「私には無理!」と思う人もいるので様子を見ながらやってみてください。
ダンスを見せるときは小出しに見せることをおススメします。
例)
「ダンスを教えますよー!みんなの中でダンス見たことある人〜?今日はHIPHOPというリズムをとりながら踊るダンスをしますよー!」
〜ダンスを見せる〜
「こんな感じでやります!みんなも絶対できるからチャレンジしてみてくださいね!」
短期の目標の作り方
最初に動機づけをしたら次は短期の目標を作りましょう。
先程も申し上げたとおり、何でもいいんです。楽しくやれて達成できれば何でもいいです。
例)
「それでは、今日はダンスの中に出てくるステップができればオッケーです!全部覚えられなくてもこのステップだけ頑張りましょう!」
「今日は【無理!】と【疲れた】をNGワードにします!言った人がいたら罰ゲームでみんなでスクワット10回にしましょう!!」
一つの目標をきめて楽しくゲーム感覚だったりすればワイワイ楽しいレッスンになりますね!
恥ずかしさを取っ払うこと
恥ずかしさを取っ払うために私がいつもやっていることは、面白い動きをやってます!
子供も大人も同じです、プライドが高い人ほど恥ずかしいからダンスやりたくないんです。
緊張をほぐすためにも恥ずかしさを取っ払ってあげましょう。
例)
「ドーンって転んでもOKだよ〜」って言って本当に転げて見せる。←これやると幼児さんはめっちゃ笑うしマネします。
ダンスの楽しさを伝えること
ダンスの楽しさを伝えるには、先生がダンスを楽しんでいなければ伝わらないんですよね。
誰でも好きなもの話をすると楽しそうですよね。先生がダンスが好きでダンスのことを楽しそうに教えてくれたら生徒も共感してくれます。
たまにダンスの先生はダンスが楽しいということを忘れてしまいがちです。ダンスが楽しくて楽しいことをシェアすればいいだけの話なのですよ。
ダンスレッスンをすることを一番楽しんでください。生徒さんに楽しさが自然に伝わるくらいに。
笑顔にさせる方法
ダンスをやりたくない人をダンスレッスンで笑顔にできたらこっちのものです。
笑顔にどうやってさせるかというと簡単です。
先生が笑顔になることです。
笑顔って伝染するんです。笑顔でいる人のところに人は寄っていきます。
1ヶ月に一回のダンスレッスンしかやっていませんが、シニアクラスの生徒さんに「このダンスレッスンが一番楽しい!」と言ってくださいました。嬉しすぎます。1ヶ月間の中の一番楽しいと思ってダンスをしてくださるなんて、教えていて良かったなあと思う出来事でした。
まとめ:最初から100を求めないこと
ダンスがやりたくない人には動機づけからはいり、目標を決めて楽しく笑顔溢れるダンスを心がけましょう。よくダンスの先生で完璧主義者の人は生徒にも完璧を求めがちです。
最初から100を求めないでください。生徒も大変ですよ。
ダンスインストラクターがダンスをやりたくない人にダンスを教えるのなら、0から1の瞬間を楽しんでダンスを教えましょう。そのほうが教えていてやりがいもあるし楽しいのでオススメです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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