【大会作品のつくり方】コーチがいないダンス部に送るエール

ダンス部

高校のダンス部が何かとメディアで取り沙汰されている一方で、日の目を見ないコーチのいないダンス部だって多く、ダンスの大会などでは有力なコーチがいる高校が入賞しています。そこで、コーチがいなくても自分たちでできる、コンクール作品の作り方をテーマに普段の練習の取り組み方についてもまとめてました。

コンテスト作品に取り組む前に必要な作業4つ

テーマ案

まずテーマを決めます。自分たちのダンス部ではどんなことがやりたくて、どんな大会作品にするのかをみんなで話し合いましょう。この時点で確定してなくてもOKです。振りを創作したりしてみて、「なんかちょっと違うな、テーマが表現しにくいな」って思うこともあるからです。

3パターンくらいやりたいテーマを用意してみてください。次に各グループでダンスをなんとなく作ってみる。作ってみたら他のグループのみんなに見てもらいます。これを3チーム同時進行でやってみると、このテーマはちょっとこの先つくるの無理っぽいな。とかこのテーマをもっと掘り下げてみたら面白そうだとか、だんだん絞れていきます。最終的に絞り込んでテーマを決めましょう。

練習日程計画

テーマが決まれば練習日程計画を出します。今日から練習にとりかかるとして、どれだけの日数があるのかを知るためです。

部活は学校教育ですので、学校行事が入ると活動ができない場合があります。特にテスト休みが入ると10日以上休んでしまうのでそうすると進行状況の把握が難しくなります。

部活の練習日がどれだけあるのかを把握し、計画的に練習を進めていくようにすると、余裕を持って本番がむかえられるようになります。

私が教えているダンス部ではExcelでこのようなスケジュールを作って生徒たちとシェアしています。

部活の練習日程、イベント名を記入して練習日がどれだけあるのかがわかることにより、作品の進行計画が立てられます。紫色の県コンクールというのは大会の練習日程です。これでいうと、音源は4月18日までに完成しなければならないことや、作品の前半を完成させる予定が4月30日までということがわかります。何日で前半部分を完成かがわかればあとは細分化していけば1日にどれだけ進めば良いのかがわかるようになるのです。

計画よりも遅くなってしまうと、作品自体の完成が遅くなるということです。わかりやすいので生徒たちも練習日程を見て毎日の練習の目標を自分たちで決められるようになります。

これくらいならば生徒たちだけで作れます。計画が肝心です。やってみましょう。

衣装計画

テーマが決まれば衣装です。テーマに合うような衣装の案は生徒全員から集めて、衣装係がまとめます。衣装案は最初にイラストを生徒みんなに書いてもらって、そこから良いものを選んで衣装を作ってみると良いでしょう。衣装は客観的な視点を効果的に使ってください。顧問の先生や、センスが良い人に衣装を見せたりして、どんどんアドバイスをもらって改善していきましょう。

イラスト→作ってみる→見てもらう→改善する→衣装決定  この流れで決定し、決定したら生徒たちに発表します。

音源制作

音源もまた全員で集めて音響係が選別して編集すると良いでしょう。テーマのイメージにあった音を探すのはとても苦労しますが、音源がダンスの基盤となる重要な部分なので頑張って取り組んでください。切って繋げるくらいの編集であればパソコンの無料ソフトでできますので、作品のイメージに合うような音源にしていきましょう。

カウント表作り

音源が決まったら、カウント表を作ってください。カウント表は音源のカウントを8カウントずつ区切って書いていきます。練習日程と同様に、一目で全体像を把握できるようにしましょう。

 

カウント表はこんな感じです。

 

こんな感じで8カウントをどんどん書いていくと曲の構成が一目でわかるようになります。この曲のこの部分ではこうしたいねー!とかアイデアが浮かんだらどんどん横に書いていくと良いです。

カウント表を作ってカウントで計算していくと、大体半分がここまでとか区切りがわかるようになるので、練習日程の半分で前半の半分が終われば計画的ということになります。

振り作り

テーマ・衣装・音源・カウント表が決まればあとは振りを作るのみです。どんどどん作っていってください。どんどん作るというのは重要です。まず大本のダンスをざっくり作っていって、そこから変えていけばいいのです。細かく踊り込みまでする必要はありません。どんどん作って部員全員が踊れるようにしましょう。

フォーメーションづくり

ダンスにおいて、フォーメーションも重要となっていきます。特に20人以上の大人数のダンス部だとフォーメーションを作るにもとても時間がかかるので注意しましょう。

単調ではなくいろんなフォーメーションの案を考えてみましょう。人数が多ければそれだけの意見が出ますよね。フォーメーション案もどんどん出しましょう。

作品完成は本番の2週間前を目安にする

作品完成は本番の2週間前を目安にしましょう。なぜこんなに早く完成させるかというと、ここからブラッシュアップという、作品の磨き上げをするからです。出来上がったから終わりにするのではなく、精密性を磨き上げることで作品の完成度がグッとあがります。

この時必要なのが客観視です。動画に撮ってみて、自分たちの作品がどういう作品なのかをしっかり見て、修正できそうな部分は変更していってください。最終決定するのは本番の一週間前で大丈夫です。

踊り込み

作品が完成したら踊り込みをします。大体一週間は踊り込みに費やすと余裕を持って本番に臨めます。踊り込みは最終調整です。どんどん揃えてスキルを底上げしていきましょう。

この時に舞台への入りはけの練習もやっておきましょう。また衣装を着けての練習もこの時期にやります。

 

そして本番へと望むのです。

まとめ:生徒主体で行動できるのがダンス部

ダンス部は生徒主体で打ち込める部活だと思います。この方法を使えば生徒主体で作品を完成まで持っていけます。顧問の先生やコーチは客観視してアドバイスをしてあげたらいいだけです。私の教えている高校もこの方法で大会に望んでおり、優勝までとってきます。作品の作り方や練習方法がわかればどこのチームだってできると思います。

生徒主体であってそこで学べることが部活の良いところです。みなさんだって、やればできますよー!本気で部活をやってみると、充実して楽しいです。

最高のダンス部になるように応援しております。

 

 

コメント

ダンスの先生つれづれブログをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む

タイトルとURLをコピーしました