【ダンス部へのアドバイス】ダンスコンテスト作品の作り方 その2

ダンス部

ダンスコンテストに出るなら一度でいいから優勝したいと思いますよね。私もそうでした。一度でいいから生徒たちを優勝させてみたいと思う時がありました。でもどうやって作ったらいいのか最初はわからないですよね。

ダンスコンテスト作品の作るには次のようなことを意識して作ってみてください。

①つかみ

②流れ

③見せ場

④飽きさせない

⑤入りはけ

 

この記事の信頼性としては、

・作者の私が現役ダンス部のコーチであること

・ダンスコンテストで数多くの入賞、優勝経験があること

 

それではお願いします。

ダンスコンテストは最初の30秒で決まる

ダチョウ倶楽部さんが最初に登場してギャグなどをしてから「つかみはOK!」ってフレーズを聞いたことありませんか?10代20代だったら無いかも(笑)

ダンスにも掴みっていうのがあるんです。それが最初の30秒です。

お客さん、見ている人のハートをガッチリキャッチするっていうのがポイントです。

 審査員の目線

審査員はダンスを今までたくさん見てジャッジしている人なので、最初の30秒もあれば良い作品かどうかはわかってしまうんですね。

あまり言いたくなかったですが、コンテストの予選審査員の女性ダンサーの方が、最初だけ見て後半は見ないでケータイをいじってました。これは審査員としてはNG行為ですが、逆に言えば最初で掴まないと見るか見ないか決まってしまうってことがわかる光景でした。

 

最初の30秒で魅了できれば作品に引き込むことができます。

最初が肝心です。人間でいうなら第一印象です。最初の30秒をどう使うか、考えてみてください。もう作ってある作品だったらもう一度よく見てください。魅了できる要素を作っておくことです。

ダンス作品の流れはジェットコースター理論

コンテスト作品で次に意識するのは流れです。コンテスト作品だと技術を見せたいからバンバンと踊ってドヤって終わるの多いんですよね。そこで注意してほしいのが流れです。作品の構成の“緩急”です。

例えば、あなたが遊園地のジェットコースターが大好きだとします。でもそのジェットコースターが高い位置からずーっと高いままでハイスピードで駆け抜けて終了だったら面白いって感じないと思います。

安室奈美恵さんの歌でもありますよね。

「山もない谷もない道じゃつまらない♪ジェットコースターにならな〜い♪」by 安室奈美恵

ジェットコースターと同じように、全てが最高速度だと審査員は見ていて疲れてまうし、踊っている人のスタミナを消耗して後半はバテバテ。どちらも疲れてしまうってことです。

ダンスはメリハリを意識する

ダンスの流れを意識してください。ジェットコースターのように作品にアップダウン、強弱をつけてみましょう。ダンスだとよくメリハリとか緩急と言います。

流れのいいダンス作品は見ている人を惹き込んでいきます。ジェットコースターの流れです。

見せ場:記憶に残すものを作る

コンテスト出場校が多い場合は、ダンス作品に見ている人の記憶に残すものを入れると効果的です。

ダンス作品中では見せ場を作るといいます。見せ場というのはダンス作品を全て見終わった人が「このチームのこれか良かったね!」と記憶に一つ残るものです。出場校が多ければ見ている人は何が良かったのかなんて、全部のチームの全てのダンスを覚えていません。振り付けの一つ一つを記憶に残せませんから、見せ場を作って審査員や見ている人の記憶に残ることが大事で入賞に近づけます。

あえて言わせてもうらうと、いい意味で目立ってほしいです。変に悪目立ちすると減点になるので気をつけましょう。

飽きさせない:後半は“畳み掛ける”

作品の後半に必要になるのが“畳み掛ける”ことがポイントです。後半というのはスタミナも徐々になくなっていく部分ですね。そこで“畳み掛ける”つまりは後半にあえて加速することで作品世界により見ている人を引き込む効果が生まれます。

フィギュアスケートは後半にジャンプを入れると前半にジャンプするよりも加点されます。ダンスでも同じで後半に畳み掛けることで作品世界により引き込みます。

畳み掛けるとは?

畳み掛けるというのはどういうことをすればいいのかというと、

・振りのスピード、振り数を上げてみる

・盛り上がりをつける

この2点をつけると良いでしょう。反対に、前半に畳み掛けてしまうとどうでしょうか。ラストがもうちょっと良かったら良いのになって期待はずれなものになってします。前半よりも盛り上がるような後半を作るようにしましょう。

ブアーって感じです(笑)

入りはけ:舞台に出ている時は全て審査されている

ダンスコンテストの審査員はぶっちゃけた話、ダンスする前からダンスがうまいチームなのか下手なチームなのかわかるんです。どこでわかるかというと、入りとはけです。

コンテスト作品の多くは95パーセント板付から始まります。

審査員は舞台にあがってポーズするまでの動作で見るか見ないかを決めると言っても過言ではないです。

簡単にいうとこうなります。

・ダンス部強豪校→入りはけに時間を取らない。無駄な時間がない

・ダンス下手くそ校→たらたらと歩いて登場。板付まで客を待たせる。

たらたらと歩いて登場すると見ている人の集中力を奪います。ポーズしてからまたちょこんと動いてみたりするのもNGです。強豪校などの入りはけは確実に練習されてます。入りはけでチームの集中力がわかるのです。

入りでわかる生徒たちの出来具合

私の教えているダンス部のコンテストを何度も観ていますが、入りがバラついてると「あ、こりゃダメそうだな」っていうのがすぐわかって案の定ダンスが始まってもバラバラと崩れていきます。入りでわかるんです。入りで!

 

入りは登場から板付までは長くても10〜15秒におさめましょう。はけはスムーズにすることがエチケットです。

入りはけは何度も練習すれば良くなります。そして絶対できる修正ポイントです。入りはけの練習も取り入れてみましょう。

 

まとめ:コンテストに挑戦する理由

コンテストで入賞することができれば生徒たちは自信がつきます。そしてコンテストの練習過程では多くの学びがあるのです。

先生として生徒を導くのであれば、自信をつけさせてあげたいですよね。このアドバイスは私がコンテストで優勝するために分析してきたことのまとめです。

無名で無冠のダンサーの私でできたことなんだから本気で取り組めば誰だってできると思ってます。あなたのチームが入賞して、生徒みんなが自信をつけられますように願っています。やればできる!ファイト!

 

 

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