音楽バンドメンバーが脱退する理由が「音楽の方向性の違い」です。
どういうことかというと、自分がやりたい音楽とバンドとしてやらなきゃいけない音楽が違うからやりたい音楽をやるために脱退するということです。
ダンスにも当てはまるんですよね。
「やりたいダンス」と「やらなきゃいけないダンス」に挟まれて思い悩んでしまったらどうすればいいでしょう?
この記事はこんな人にオススメです。
・やりたくないことをやってると感じている方
・ダンサーになりたい方
・ダンスを仕事にしようとしている方
結論からいうと、次のようになります。
「やりたいダンス」と「やらなきゃいけないダンス」に挟まれて思い悩んでしまったらやってみてください。
・目標を再確認してみる
・紙に書いて持ち歩く
・この先絶対に必要ないならやめる
上記を詳しく説明していきます。
この記事を書いているのはダンス指導歴17年の現役ダンスインストラクターです。ダンススタジオを経営しています。
それでは宜しくお願いいたします。
「やりたいダンス」と「やらなきゃいけないダンス」
「やりたいダンス」と「やらなきゃいけないダンス」ってどういうことを言うのか説明します。
「やりたいダンス」とは?
やりたいダンスというのは自分が好きで踊りたいダンスのことを言います。
ダンスが好きでこのダンスがしたい!というジャンルというか、自分がダンスでやりたいものです。
例えば、ダンスのジャンルでいうとHIPHOPが一番好きでHIPHOPダンスを踊りたい!と思って踊ること。
これがすなわち「やりたいダンス」の部類になります。
「やらなきゃいけないダンス」とは?
これとは別に「やらなきゃいけないダンス」というものがあります。
自分はダンスは好きなんだけど、別に一番このダンスが踊りたいわけじゃなくて、ただこれから先必要なスキルだろうなって思っているからあんまり好きじゃないけどやります。っというようなダンスのことを「やらなきゃいけないダンス」といいます。
具体的な例ですと、先程説明していたHIPHOPダンス 大好きな子が仕事としてJAZZダンスを強要されたりすること。自分が決めても同じことが言えます。将来自分がJAZZが必要だからJAZZダンスやっておく!みたいな感じです。
ダンスを仕事にするために、仕事の幅を広げるために、経験値を積むために、「やらなきゃいけないダンス」が存在します。
生徒の悩み 本当はHIPHOPがやりたいのに
高校を卒業してダンスを目指して専門学校に通った19歳の女の子がなんだか浮かない顔をして話してくれました。
「私はHIPHOPとかオールドスクールのダンスが気持ち良くて好きなんですよ。でも、専門学校の選択授業ではやったことないシアタージャズとJAZZダンスを専攻しているんです。そうすると、周りは上手い人ばっかだし、自分ばっかり出来なくて凹むし、HIPHOPを専攻した子は楽しそうだし。なんかなーって思うんです。」
彼女は「やりたくないダンス」をして心が凹んでしまったみたいですね。
本当はHIPHOPがやりたいのにね。
実体験「やらなきゃいけないダンス」に押しつぶされた
私は将来ダンスで食べていくならダンスの基礎であるJAZZダンスは絶対必要だなっと思ったんですよね。その時はHIPHOPが好きだったんですけどJAZZも週1回でレッスンに通うことにしたんです。
その時のJAZZの先生が独身でめちゃめちゃ勢いのある先生でした。それでダンスの舞台に私たち生徒を経験のために参加させてくださるようになってくれて、私も嬉しくて全力で取り組んでいました。
JAZZの先生の舞台公演への熱量ってハンパないんです!週1回のレッスンの他に毎週の土日がリハーサルとなり1日4〜5時間費やして作品を作っていました。
その生活が続くとだんだんと「あれ?自分はJAZZダンスがしたかったんだっけ?」っと疑問を思うようになっていきました。
「自分はJAZZダンサーじゃない!」
おそらくちょっと尖っていたのでJAZZの先生にも失礼な態度を取ってしまっていたかもしれません。
「やらなきゃいけないダンス」に押しつぶされそうになりました。
「やらなきゃいけないダンス」なんてない!
「やらなきゃいけないダンス」なんてない!と思ってる方は才能に恵まれている人かもしれませんね。
でも大抵の人間は若いうちは将来のことを考えてやっておこうとか考えて行動するのです。将来の自分に必要なスキルってなんだろう?って考えて選択してるから「やらなきゃいけないダンス」っていうのが存在します。
ダンスに限らず「やりたいこと」と「やらなきゃいけないこと」って存在するのと同じです。
でも、せっかく好きなダンスを目指してやってるのに「やらなきゃいけないダンス」が出てくるのは何故なのでしょう?
何故「やらなきゃいけないダンス」があるのか?
「やらなきゃいけないダンス」が存在する理由は簡単です。
「やらなきゃいけないダンス」というものは、そもそも目的があるんです。
私の場合ですと、
ダンスがうまくなりたい!ダンスで食べていきたい!
↓
JAZZのスキルも必要だ!
↓
JAZZもやろう!スキルをつけるぞ!
っと思ったわけです。
目的があって突き進んで来たはずなのに悩むのは、最初に想像していた未来のものと違う方向へ進んでいるなと感じたり、もしくは目的を見失ってしまっている状態が続くと当初のモチベーションがなくなっていきます。だから「やらなきゃいけないダンス」と感じてしまうのです。
目標や目的が決まっている人はブレませんからね。
やらなきゃって思った時点でダンスはしんどくなる
ダンス以外でもそうなんですけど、「やらなきゃいけない」って考えた時点でしんどいですよね。なぜならば好きなものは「やりたい」って思うのが普通です。
ダンスも「ダンスやらなきゃ」って思った時点でしんどいもの、義務化されたものになってしまうんです。
【好きこそ物の上手なれ】ということわざが存在するように、好きなものをやっているほうが上手くなるんです。
勉強が好きで楽しくてたまらないって思ったら勉強しまくってグングン頭も良くなりますよね。ダンスも同じです。好きで楽しいって思うほうが上達していくものなのです。
「やらなきゃいけないダンス」をいくら頑張ったとしても上達はしますが「やりたいダンス」よりはモチベーションもスキルも劣ります。
「やらなきゃいけないダンス」で悩んでしまったら?
では「やらなきゃいけないダンス」で悩んでしまったらどうするべきでしょうか。まとめました。もし悩んでいるならば一度やってみてください。
目的と目標を再確認
前述した通り、やらなきゃいけないダンスというのはそもそも目的があったからやらなきゃと思ったわけです。ですから目標を再確認してみましょう。次の例は私がJAZZを「やらなきゃいけない」と考えたときの目的と目標です。
【目的】何のためにやるの?
>ターンの軸が取れるようになりたいから
>将来ダンスの仕事に絶対に役立つスキルだから
【目標】行き着く先は?
>スキルの取得
>JAZZの舞台に立って経験値をあげる
このように目標と目的があればそこに向かうだけなので悩んだりしている暇はありません。とにかく突き進むだけであります。
見失うくらいなら紙に書いて持っておけばいい!
目的や目標を見失ってしまうくらいなら、紙に書いて持っておけばいいです。毎朝出かける前に再確認してもいいし、とにかくモチベーション維持につながります。
相談して来た生徒にも以前から目標を紙に書くことを勧めていました。これは私の実体験ですが、紙に夢を書いておくと3分の1くらいは叶ってるんです。なので生徒にも「紙に書いてる?」って聞いたら「書いて持ってたんですけどどっか行っちゃいました。もう一回書いてみます。」と言いました。
目標を常に心がけてブレない精神をつくりましょう。毎日その紙を読み返してブレなければいいのです。
この先絶対に必要ないならやめるのもアリ
先の未来を見据えて「絶対にコレは必要ないな!」と感じたらやめるのもアリです。
目標も目的もないものにダラダラと時間を使っていてはとてももったいないですから、とっととやめてシフトチェンジしましょう。
しかし、本当に必要のないものかどうかの見極めはしっかりするべきです。
JAZZを辞めた私の話
私はダンスを仕事にするためにJAZZダンスをやらなきゃって思ってやっていて、本当はJAZZがやりたいんじゃない!っととてもわがままに辞めてしまいました。
しかしながら、JAZZをやらなければ良かったと後悔していることは一度もありません。JAZZを教えてくださった先生には感謝しています。今でも教えてくださったJAZZの先生とは仕事で繋がっており、相変わらずステキな先生で一緒に仕事ができる環境を幸せと感じております。
「やらなきゃいけない」と思ったとしても、無駄にはならないです。
無駄にするかしないかは、自分にかかっています。
3年ほど本気でJAZZをやっていました。JAZZの先生の教えてくださったことはこの先無駄にせず、生徒たちに伝達していきます。
まとめ:本当は「やりたいダンス」のための「やらなきゃいけないダンス」であること
「やらなきゃいけないダンス」というのは本当は「やりたいダンス」のためのものであることを忘れないでください。
目標を見失うと人はブレます。
これでいいのか?
こんなんで大丈夫か?
人は思い悩むのです。
悩んでる時間がもったいないです。爆速で切り替えてダンスしましょう!悩んだら是非、紙に書いてみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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