ダンスの先生。先生として教えるという仕事をしていると教えるモチベーションが下がってしまう時があります。
先生としてモチベーションを維持し続けるにはどうすればいいか考えていきます。
結論としては次のようになります。
先生としてモチベーションを維持するには、
・インプットし続ける
・同志と交流する
・心を持っていかれない
以上です。上記を詳しく説明していきます。
この記事を書いているのはダンス指導歴17年の現役ダンスインストラクターでダンスの先生です。
先生のモチベーションが下がるのはどんな時?
先生だってモチベーションが下がってしまう時があります。モチベーションが下がってしまう時の例をあげておきます。
モンペにやられた時
モンペとはモンスターペアレントのことを言います。モンスターペアレントは大体若い先生の元にやってきます。そして年下ということをいい事にマウントとって話してきます。
若い先生は要注意です。自分が信念を持ってやっていることを否定されまくると自身を喪失してモチベーションはどんどん下がっていきます。
「私ってこれでいいのかな・・・?」
「教えるの向いてないかも・・・」
誰だって最初からうまくはいきません。先生の最初は周りに教えてもらう姿勢で大丈夫なのですが、モンペの意見はちょっとズレてますからモンペの意見として一理あると思うくらいで、心まで持っていかれないようにしましょう。
モンスターペアレントに遭遇した時には、
・距離をとる
・真に受けずうまくかわす
20歳くらいの若い20歳のギャルっぽい先生がモンペに遭遇してしまいました。LINEで「今お時間ありますか?」とモンペから連絡が来ました。
そのモンペさんはモンペで有名ですから私もそう言われて電話に出た経験があるんです。かれこれ30分以上お叱りのお電話に対応いたしました。
うほ〜って感じです。
ギャルの先生は「今お時間ありますか?」のモンペのLINEに
「ありません。」と返答し、うまくかわしました。
そんなかわし方もあるのね!と感心してしまいました。
今度はその手もアリかなっと思ってます。
ずっとアウトプットし続けた時
この事例は私が遭遇しました。教えるのをずっとやってきて教えることをしすぎて何も教えることがもう無いんじゃないかなって思った時になりました。
同じ振りが毎回出てくる。
トレーニングメニューもずーっと同じで飽きる。
教えてばっかりで自分のダンスが向上していないことにも嫌気がさしてしまったりしていました。
ダンスの先生である前に、ダンサーですからね。
ダンス上手くなりたいですよね。
アウトプットのし過ぎは仕事のし過ぎでもあります。この状態が続くとメンタルすらやられてしまうので要注意です。
プライベートが充実していないと感じた時
仕事をし過ぎや、人への奉仕で自分の身を削ってしまう人がいます。
そいういう人に限って自分のプライベートは後回しにしてしまいがちです。
気づいた時には、あれ?なんで自分はこんなに頑張っているのに生活が充実していないのだろうと思い、仕事へのモチベーションが下がっていくのです。
自分以外の誰かに何かしてあげたいと思ったら、自分自身をまず充実してあげないと、最終的には誰も幸せにならないんですよね。よく、自己犠牲は美学でもなんでもありません。そうやってる自分に酔いしれてるだけです。本当に誰かを幸せにしたいと思ったら、まずは自分が幸せになることが重要です。自分が幸せでなかったら誰かを幸せにすることってできないですから。
教えている生徒が辞めた時
高飛びのコーチをしていた恩師のダンス部の顧問の先生がなぜダンス部を教えるようになったのか聞いてみたんです。先生はこのように仰っていました。
「飛び込みはね、少人数なの。それで飛び込みのプールって少ないから練習場に連れて行ったり、試合も遠征で連れて行って。手塩にかけて育てて面倒みた子が “先生、飛び込み辞めます”って言うのよ。それを受けると心が持っていかれちゃうのよ。あたしの時間を返してよー!なんてとてもじゃないけど生徒に言えないじゃない。だから高飛びのコーチは辞めたわよ。ダンス部は大人数だから辞めますと言われてもどうぞご勝手にって出来るじゃない!」
この話を聞いて脱帽しました。さすが、恩師の先生です。現在75歳で教師は引退されましたが、ダンス部のコーチとして生徒たちに教えています。
いくつになっても聡明で素敵です。尊敬して止みません。
【教える】ということに終わりはない
恩師の先生は75歳。先生が生徒に対して【教える】ということに終わりはないですね。だからこそモチベーションを維持させ続けることが大前提となるわけです。心が左右されがちの人には先生としての職業はとても疲れてしまいます。
要するに、自分のメンタル管理が大事だということです。
先生としてのモチベーションを維持し続けるには?
では先生としてのモチベーションを維持し続けるにはどうしたらいいでしょうか。まとめてみました。
とにかくインプットし続ける
アウトプットのし過ぎは良くないです。やる気もアイデアも枯渇していき、最終的には自信も失っていきます。私がダンススタジオをはじめたときがそうでした。ダンスも定まっていないし、教える現場に身を置きすぎてしまったためです。
とにかくインプットし続けてみてください。テーマはダンスに固定して多角にインプットしてみると、小さな扉が一つ一つ開いていきます。アスリートが自主トレで違うスポーツをやってみたりするのと似ています。
私のやってるインプットは次の通りです。
・自主練習(1日1時間くらい)
・読書(ダンスの本)やダンスのルーツをググる
・レッスンに通う
この3つをやるようになってから猛烈にやる気が戻りました。自分が成長できれば生徒たちにも還元できるので相乗効果で良くなります。
同志と交流する
同じ仕事をしている同志と交流し、情報や心情を共有することでモチベーションを維持できるようになります。
ダンスでいうと「このステップってどうやって教えてる〜?」とか互いに得意なことを教えあったりすれば、交流が生まれてます。先生って生徒の話って尽きないんですよね。それが楽しかったりします。同じ生徒を教えていて、その子がうまくなってくると一緒に喜んだりできます。
私は仲間のダンサーに「何かオススメのステップ教えて〜」とインプットに繋げて交流してますね。
ダンスで先輩がいる人は羨ましいです。
心を持っていかれない
先生として生徒に対して【教える】ということに終わりはないのです。ですからいつでも心を持っていかれないようにしましょう。
例えば部活の話です。
夏の大会が終わり、3年生は引退します。生徒たちは3年間で総入れ替えとなるのです。でも先生は終わりがありません。また次の年もある、そのまた次の年もあるのです。気持ちを完結させないようにしましょう。
私は大会の生徒の演技を見終わった頃にはもう次の大会について考えております。その方が心が持っていかれることはありませんからね。
また、生徒に依存しないというのも一つの手だと思います。
生徒達に寄り添うのは良いですが先生が生徒に依存してしまって心を持っていかれたりしないようにしましょう。
ダンスは裏切らないけど人は裏切るからね(笑)気をつけましょう。
もしも生徒が離れてしまっても、気にしないでください。必ずあなたを先生として必要な生徒はいますから。
まとめ:先生も成長していくもの
生徒が成長するには先生が必要です。私は先生も成長していくものだと思います。先生がチャレンジしなかったら、生徒にチャレンジすることの素晴らしさを教えられません。テレビの情報よりも教えてもらっている経験を元に、先生が実際に生徒に話した方がすんなり生徒に入るのです。
逆に、モチベーションが低いままでは生徒にも悪影響ですね。情熱を持たない先生のレッスンなんて苦痛でしかないです。とっとと改善してください。
いくつになっても勉強って必要なんだなって、大学を卒業して大人になるまで気づきませんでした。私みたいな大人にならないように、生徒の皆さんは勉強を頑張ってみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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