幼児クラスレッスンをやりがらないダンサーは結構いるんですよね。
その理由としては、
どうやって教えていいのかわからない!
3歳とどう接していいかわからない!
これですね。
私も幼児クラスのレッスンをやるまでは、幼児と戯れたこともないくらい子供からかなり離れた遠い存在でした。
独身ですし子供と接する機会なんてありませんでした。
でも幼児クラスのダンスレッスンができるとこんな風になれます!
・誰にでも教えられるスキルが得られる!
・子供と触れ合う仕事につける!
・楽しいし何より可愛くて癒される!
そこで今回は幼児さんたちにダンスを教えるやり方を徹底的に教えます!
この記事は、
幼児クラスをやっているけどなんだかうまくいかないダンスインストラクターさんや、
幼児クラスを受け持つことになったけどどうやってレッスンをしたらいいのかわからず困っている人に読んで欲しいです。
結論からまとめると次のポイントを押さえましょう!
【幼児クラスレッスンの教え方のコツ】 ・幼児さんの特徴を知ろう! ・聞く姿勢をつけよう! ・レッスンは流れを作る ・心に余裕を持つ ・できたことは超褒めまくろう!
この記事を書いているのは、ダンス指導歴18年の現役ダンスインストラクターです。ダンススタジオを経営して、県で強豪校のダンス部のコーチをしています。
それでは宜しくお願いいたします。
幼児クラスレッスンの教え方のコツとは?
まずは幼児さんの特徴を知りましょう。どんな人に教えるのかを掴むと、自分でレッスンを考える時にも必ず役立ちます。
集中力はほぼない!3歳男児は30秒しか集中できないと思え!
まずは集中力です。正直言って3歳男児の集中力はほぼないです。
なのでレッスンは毎回同じ流れを作った方が良いです!
毎回練習メニューを同じにしてやる流れを作っておけば楽です。なぜかというと、集中力はない子でも練習メニューにだんだん慣れてくるからです。
そして問題なのが振り付けです。
練習メニューをこなして振り付けを最後にやると、もう振りを覚えられる集中力はほとんど残っていません。
コツとしては通常のレッスンは振り付けなどを最後にやる流れでいいですが、発表会などが近々あってどうしても振り付けを覚えさせたい時はレッスンの一番最初に振り付けを覚える時間を取ることをオススメします。
3歳男児(年少未満〜年少さん)・・・集中力ほぼない。
4歳男児(年中さん)・・・10分くらい持つ。後半眠い。
5歳、6歳男児・・・30分くらい持つ。
一方、女児の方は男子と比べるとやる気も集中力もあります!
黙々とやるのが女児なのです。
幼児さんたちは小学生と違って集中力がないのが特徴です。だから小学生と同じメニューでやろうとすると途中で飽きてしまってやりたがらなくなったりします。
ちょっとずつ集中力もつくようにはなりますが、幼児クラスのレッスンのポイントとしては、
レッスンの流れを作ること、つまりはルーティーンを作ると良いです。
【私のレッスンのメニューの流れ】
レッスン開始
①挨拶
②アップダンス(ウォーミングアップとストレッチとアイソレが入ってるもの)
ーーー休憩ーーー
③リズムとスキップ
ーーー休憩ーーーー
④逆立ちとブリッジ
ーーー休憩ーーーー
⑤振り入れダンス
⑥挨拶
レッスン終了
休憩が多いのは集中力が切れるからです。休憩を多めに入れてモードのオンオフを切り替えます。
ちなみに②アップダンスはこちらを丸々やってます!ご参考にどうぞ!
ストレッチとアイソレも入ってます!
やることをルーティン化すると子供もわかりやすいし、頭を使わなくても体を動かして真似っこしてついてきてそのうちにできるようになるんですよね。
ちなみに③リズムトレーニングはこちらをやっています。
まずはダウンのリズムをやります。音を取ることを教えたいのでざっくりですが音に合わせられるようにしていきます。
言うことを聞いてくれない子供はどうすればいい?
子供がいうことを聞いてくれなくて悩んでる先生もいるでしょう。
先生の言うことを聞いてくれるようになるにはどうしたらいいのかと言うと、
【聞く姿勢】と【信頼関係】を作ることです。
言うことを聞かない子供は先生の言う指示が聞いていないから動けないのか、聞いていたとしてもやりたくないかどっちかです。
子供に【聞く姿勢】をつけるには?
まずは【聞く姿勢】を説明します。
挨拶が終わった後は、5分くらい座ってお話します。
出席を取るのと、今日は朝ご飯何食べた?とか、何して遊んだ?とかなんでもいいです。
まずはみんなの話を聞いて、そのあとで先生も話します。
「今日は逆立ちやるよー!」とかなんでもいいんですけど、対話することで先生の話を聞く姿勢を学ぶのです。
話を聞いているのに言うことを聞かない子は結構難しいですが、大抵の場合は愛情不足です。
可愛くない発言してみたり、言葉遣いが悪かったり、そう言う子は日頃から我慢してるのか愛情が足りてなくてちょっと尖っちゃってるんですよね。
そういう場合は愛をいっぱい与えてあげてください。
私はそういう子にはいつも話しかけて「好き好き」言いまくります。次第に心を開いてくれるのです。これは幼児に限らず小学生も思春期中学生も同じですね(笑)
できないことでイライラしないで笑おう!
難しいダンスもステップも、今すぐにできなくても続けていたら必ずできるようになります。
今全然レッスンできなくても、心と体が成長していけば今できないことも自然にできるようになっていきます。
だからレッスンで子供が今できなくても落ち込んだりイライラしなくて大丈夫です!
というか、イライラしないでください。
私は今3歳クラスのレッスンをやっています。
4歳の男女2人と5歳女児1人、そして3歳男児が2人と3歳女児が1人です。
レッスンが始まると3歳はちょこまかとスタジオ内を走り出し、脱走!
3歳女児はママとちょっぴり離れられなくてシクシク泣く。
レッスン体制を作るまでに3ヶ月かかりました。
まだまだ毎回何かしらあります。
「今日はママと離れたくない!ダンスやらない!」とか
前半は全くやらないけど後半から参戦してきたり。
大変だけれども笑って見守ってます。
こうやってレッスンができない時もいい思い出ですから。
スタジオに1人で入れなかった3歳の子がいたんですけど、1年間泣きっぱなしでした。
今は6年生でダンス続けています。
「3歳の時、1年間泣きっぱなしでレッスンできなかったんだよねー」とか今ではいい思い出です。
だからこんなクチャクチャレッスンも、何年か後には笑える思い出となるでしょう。
心に余裕があればいい
幼児レッスンを成功させるには心に余裕を持つことです。
子供は感情に左右されます。親の感情は特に顕著に子供に現れるものです。
親の心が不安定だと子供にも影響が出るくらいです。
なので先生も心に余裕を持つことが大事です。
余裕を持って子供のちょっとした成長を見逃さないようにしていくと小さな成功を目にすることができます。
出来たらめっちゃ褒めまくろう!
最後に子供を成長させるコツとしては、出来た時に超褒めることです!
なんていうか、大袈裟に褒めてそして自分のことのようにスーパー喜んであげてください!
私のレッスンでは逆立ちができたりすると、周りのお母さんもスタッフも総出で拍手してあげます。そうすると子供はみんなのヒーローになった気分で自信が持てるようになるのです。
自信が持てるようになると子供はどんどんチャレンジしていく生き物です。
小さな成功を見逃すことなく、演技派女優になった気分で褒めまくりましょう!
ママさんが子供の小さな成功を見てなかったら、レッスンの最後に「今日は1人で逆立ちできたんですよー!!褒めてあげてください!」ってママさんに伝えます。
昔の話ですが、小さな成功が出来た年長さんに「今日は記念日だ!何食べたい?」とご褒美ついでに食べたいものを聞いてみると、
「オクラとジャガイモ」って言った女の子がいました(笑)
渋いね!
まとめ:幼児に笑えるハッピーレッスンを!
幼児クラスのレッスンはコツが掴めれば誰でもできるようになります。
私のスタジオの先生たちも最初は「幼児無理だー」とか言ってましたが、気づけば3人も幼児クラスを担当しています。
ちなみに先生たちはもう、ニッコニコです。普段は怖ーい先生も、幼児クラスでは可愛すぎてニコニコになってます。
幼児クラスのレッスンができると、めちゃ楽しいですよ!
こう言っちゃなんだけど、楽しくて笑えて、成長に感動できて、幼児クラスって楽しいんですよね。
あと可愛いので癒しです。
もしも幼児クラスレッスンをやりたいなって思ったら是非やってみてください。
あなたがその子の最初にダンスを教えた人になれるのです。素敵なことですよね!
この記事を読んで誰かの力になれたら嬉しいです。幼児さんたちにハッピーレッスンを届けてあげてください。
因みに過去の記事ですが、こちらもレッスンメニューについて詳しく書いてありますのでご参考にどうぞ⭐︎
↓こちらをどうぞ!
最後まで読んでくださりありがとうございます。