幼児さん(3歳から6歳までの未就学児)のダンスレッスンについてです。幼児さんは小学生よりももっと幼いので教え方も工夫が必要なんです。スタジオに入れない幼児さんの対処法です。
【場見知り】最初は泣くか固まるかのどっちか。すんなり入れるほうが珍しい。
幼児さんの中には新しい場所に慣れるのに時間がかかる子がいます。どれくらい時間がかかるかっていうと人それぞれで、1〜2回で慣れる子もいれば半年くらいかかる子もいます。
これば人見知りならぬ【場見知り】というやつで、初めてスタジオに来る子で3歳〜4歳くらいだとだいたい場見知りしちゃってます。
最初からすんなり入れるほうが珍しいんです。
だから先生とママさんパパさん、焦らないでください。初めてスタジオに行くならば時間に余裕を持って30分前くらいから行くと良いです。スタジオで慣れて遊んだりすれば場見知りはだんだんとなくなっていきます。
ダンススタジオに入れない幼児さんの場合の対処法
まずスタジオに入れない幼児さんについてはママさんも同伴して後ろで見ててもらいます。次にママさんから離れられなければママさんの近くでいいからレッスンを受けてもらうようにしてます。この状態を【補欠メンバー】と呼んでます。早くレギュラーに上がっておいでねー!っという意味もこめてですね。
だんだん慣れてくればママさんからも離れてレギュラーメンバーのところでレッスンが受けられるようになります。ママさんもスタジオから離れられれば【レギュラーメンバー】に昇格です。やったー!
余談ですが、固まる生徒っていうのは本当に固まりますからね。ずーっと立ってて目も合わせない感じで、でも泣くのをは我慢しながら立ってます。固まっている子は氷を溶かすように時間がかかるものです。
幼児さんの慣れは気長に待つことが重要です。だって本当はダンスしたくてレッスンに来てるのですから。
3歳からダンスを始めた女の子の話
Cちゃんはおねえちゃんが最初にダンスをやりはじめてその影響で3歳からダンスを始めました。最初はスタジオに入れなくて、お母さんと離れたくなくて泣く。毎週のように泣いていました。スタジオに入れないのでダンスはビデオを撮って家で練習。家だとちゃんと踊ってるんですよね。それでもレッスンどころではない感じがずーっと続きまして、なんと一年が経ちました。
その間に発表会などもありましたが泣いて踊れない始末。もうね、レッスンできなきゃ月謝がもったいないです。さすがにママさんもダンスをやらせるのを諦めようとしていた矢先のことです。
一年経ったのでクラスに3歳の新しい子が入った途端に「こんにちはー」って普通にスタジオに入っていくんです。ママさんは「え?」って驚きました。
これが私が教えている中でスタジオに入れなかった生徒最長記録です。そしてママさんが忍耐で月謝を払い続けた最長記録です。本当にママさんの忍耐力は尊敬です。今では5年生になりましたが楽しくダンスを続けております。
子供のやる気スイッチっていつ入るのかわからないものです。子供にダンスをやりたい気持ちがあるのなら待ってあげてください。
子供を褒めて伸ばすには“気づき”が大事
幼児さんってのは出来なくて当たり前です。だって生まれて3〜4年でダンスやってるんですよ。二足歩行してから何年よ?2年くらいですよね。それが音に合わせて踊るなんて至難の技でしょう。
もう一度言います。出来なくて当たり前です。
だからどんな小さなことでも出来たら褒めてあげましょう。子供は褒められることは率先してやるのです。「ご挨拶がちゃんとできたね」「靴を綺麗に揃えられたね」「一人でスタジオに入れたね」ダンスのことだけじゃないです。
小さな成功体験をどんどん積み上げて自信をつけてあげましょう。そのためには先生はどんな小さなことでも気づいてあげることが肝心です。心に留めておいてください。
【お願い事】ウチの子が全然できてなくてすみませんなどと謝らないでください
たまにいるんです。ダンスが全然できてなくてレッスンも半分くらいしかやろうとしなくてっていう幼児さん。それにイライラしてか大声で子供を叱るママさん。
「ウチの子全然できてなくてすみません」
いやいや、3歳なんて1時間のレッスンで集中力が持たなくても当たり前でしょ。テレビのアンパンマンだって30分番組なんだから。と私は思ってます。
要するに最初は全然できてなくっていいんですよー。3歳に完璧を求めないことです。完璧にご挨拶して、完璧にレッスンしてなんて求めなくていいんですよ。周りの子とも比べないでほしいです。みんな最初はできないのですから。一つずつできるようにしていけばいいんです。
子供は誰だって天才です。焦らず気長に待つ心の余裕も大事です。「がんばれー」って応援してあげる。そして出来たことがあればどんどん褒めてあげてください。
まとめ
幼児さんがスタジオに入れない時の対処法でした。ただ単に、慣れるまで気長に待つということですが、完璧に当てはまるってこともないです。幼児さんって多種多様ですから。こうしたらいいよーっていう効果的な一例です。
本当にダンスしたくなくて嫌すぎてスタジオの入り口の前で絶叫していた子だっていましたし、嫌々ダンスさせられに来た子は全くやろうとしません。ダンスをしたいっていう動機がないとダンスしないですからね。
動機だけ持ってきてくれればあとはお任せしてくだされば先生は嬉しい限りです。
子供に小さな成功体験を積み上げられる場所を先生も親御さんもみんなで作り上げていきましょう。
コメント