【私の出会ったストリートダンサー】ストリートダンサーの特徴と舞台系ダンサーとの違い

ダンスの先生

とあるスタジオのダンスの発表会に参加した時のことです。

ストリートダンサーと舞台系ダンサーの人と関わることがあってストリートダンサーと舞台系ダンサーはこうも違うのか!と面白い発見をしたので書いておきます。

 

結論からいうとこうなります。

 

【ストリートダンサー】

・やたらと詳しい
・出番前にバイブス入れちゃう
・音にこだわりがある

【舞台系ダンサー】

・照明に詳しい
・舞台に厳しい
・振り付けにこだわりがある

 

ストリートダンサーと舞台系ダンサーが全く関わらない現場ってないです。お互いが尊重しあって共存するダンサー界が望ましいです。

 

上記を実体験をもとに説明していきます。

 

この記事を書いているのはダンス指導歴17年の現役ダンスインストラクターでダンススタジオのオーナーです。

 

それでは宜しくお願いいたします。

 

ストリートダンサーと舞台系ダンサーとは?

ストリートダンサーと舞台系ダンサーについてまず説明します。

読んでいただければ「ああ、そういうことね!」と納得するはずです。

もしあなたがダンスを習っているのであれば、ストリートダンサーに習っているのか舞台系ダンサーに習っているのかどちらかというのもわかりますね!

ストリートダンサーとはどういうダンサーなの?

ストリートダンサーとは一般的にいうとストリートダンスをやっているダンサーのことをいいます。

ストリートダンスとは1970年代頃に流行りはじめたダンスです。ジャンルでいうと、

HIPHOP/LOCK/BREAK/POP/House/などが挙げられます。

詳しくはもっとたくさんのジャンルがあるのですがそれは各自でググって調べてみてください。

リズムをベースとしたダンスです。ダンスバトルもあります。クラブで踊ったりして楽しんでます。

【ストリートダンサーの特徴】

・即興で踊れる
・音がかかったらリズムに乗っちゃう
・セッションして踊ったら仲間

舞台系ダンサーとは?

舞台系ダンサーとはショーダンスなどの舞台で踊るダンスを中心に行なっているダンサーのことをいいます。

バレエ/JAZZ/モダンダンス/コンテンポラリーダンスなどです。

ディズニーダンサーなどのシアターJAZZもそうですね。

舞台に出ることを中心に活動をしています。

【舞台系ダンサーの特徴】

・即興では踊らない
・作品つくり上手い
・舞台に詳しい

ストリートダンサーと舞台系ダンサーの違い

近年、ダンススタジオではいろんなジャンルのダンスができるようなスタジオが多くなってきましたね。

ストリートダンススタジオでもJAZZやバレエが受けられるし、ストリートダンサーと舞台系ダンサーが同じ現場にいると違うところにビビります。

私はどっちのダンサーなのかというと、これもまた難しいのですが、育ちとしてはまず舞台系に属すると思います。ダンス部でダンスを始めました。それからダンススタジオに通いブレイキンをやってHIPHOPをやってLOCKをやって行き着いた先はR&Bだし現在はアニメーションとかPOPに興味があるのです。ということで中立な立場ですかね。

 

さて、そんな私が感じた違いをご紹介します。今回はネタみたいなものなので楽しく読んでくれると嬉しいです。

衝撃!踊る前にバイブス入れちゃう!

一番衝撃的だったのは、ストリートダンサーは踊る前にバイブス入れちゃいます。

バイブスとは=酒です!

なんと舞台に立つ前にお酒を飲んでしまうのです。最初に見たときは絶句してしまいました。

何故なら私はお酒の弱い人間ですから、踊る前にお酒なんか入れた日には舞台上でぶっ倒れてしまうでしょう。

そして舞台はとても神聖な場、お客さんの前に立って見てもらう場であるのでお酒を飲むなんて、なんとともハレンチ!などと思っていました。

 

ですが、ストリートダンサーからしたらこれが日常なんですよ。

ストリートダンサーはいつもクラブで踊っていますから、お酒を飲んでクラブで踊るのが日常なのです。

ストリートダンサーの方は言います。

「お酒が入ってた方が調子出るんだよねー!」

 

そのスタジオは私のJAZZの師匠の超絶怖かった女の先生のスタジオです。そんな発表会前に酒なんて飲んで踊ることをこの超絶怖いJAZZの先生が許すわけないじゃないか!と心の中で思っていました。

JAZZの先生がストリートダンサーの先生に「これ飲んでー!」とバイブスを差し入れしていた。

 

いいんかーい!怒らんのかーい!

 

だんだんとわかってきたのですが、そのJAZZの先生はストリートの先生のことをリスペクトしてるんですよね。そしてストリートの先生もJAZZの先生のことをリスペクトしてる。

「⚪︎ちゃん(JAZZの先生のこと)の現場だから俺ちゃんと見せないとな!」っとそりゃもうダンスを踊ればめちゃカッコいいストリートの先生。

お互い尊重しあってるんだなと気づきました。

 

ストリートダンサーは色々と詳しい!

ダンススタジオでダンスを習うだけでなく、ダンスについて詳しく探っていくと研究に近いものになっていきます。

・この身体の動きはどうやって使っているんだろう?

・このリズムの取り方カッコいい!

ストリートダンサーはダンス以上に音にやたらと詳しいです。

先日こんなツイートをしました。

ハウスの大御所さんはいろんなことを教えてくださいます。

「低音の音から高音に曲を変えたい時は、

一度低音を中音に引き上げて高音は中音に引き下げてそこで繋げると綺麗に繋がるんだよね。

低音からいきなり高音に変わるような音編集の仕方は聴いてられない!」

だそうです。

 

「どうしてそんなに音に詳しいんですか?」と聞いて見たところ、

「うーん、特に勉強はしていないんだけど、クラブで音楽を聞いているからかな!」

っと気さくに答えてくださいました。

私は今まで音に対して鈍感で、音質にこだわりを持って音楽を聞いたりしたことがなかったのです。というか、どちらかというと家に帰ったら音楽は聴きたくない派だったのです。

今はクラブに行って大音量で音楽を浴びたいと思っています。音質についてもっと知りたいですね!

研究熱心は語るとドン引きされる!

そんなストリートダンサーの先生は足裏の使い方と音の取り方についてだったら2時間喋り続けることができるくらい熱量と情報を持っています。

だから話すとめちゃめちゃ面白いんです。足裏をべたっと着くのかフワッと着くのか、かかとからいくのか、つま先をどう使うのかと細いところを永遠と語り尽くしてくれます。

「あんまり話すとね、ドン引きされちゃうから話さないようにしてるんだ、俺」

こういうコアな部分を知っている人は貴重です。もしいたらどんどん聞いてみましょう!面白い話が聞けること間違いないですよ!

ストリートダンサーはあんまりストレッチしない人が多い

ストリートダンサーってあんまりストレッチしません。私の出会ったストリートダンサーの先生方もみんなあんまりストレッチしない人です。

そしてこのバイブス入れちゃうストリートダンサーの先生も全くしないのです。

「俺ね、一度ストレッチやった時に筋痛めちゃったの。それでもうストレッチは辞めた!ウォーミングアップは身体あっためるだけだね。だから本当に身体が硬くてやばいの。引かれるくらい。見る?」

 

流れるような軽快なステップを踏み、身体の使い方も柔らかく見えるこのお方は、開脚して前屈の大勢を見せてくれました。

 

まさにテディベア状態。

 

「嘘ですよね?」と思わず聞き返したくなるような直角でした。なのにあれだけやわらかく魅せられるなんてすごいです。稼働範囲はどうなっているんだろうと気になるところです。

ちなみにその先生は筋トレもしないそうです。

「ダンスで使う筋肉はダンスでつけるから筋トレいらないよ」

だそうです。

まとめ:どちらが偉いとかはない!

ストリートダンサーと舞台系ダンサー、どちらがすごいか偉いかとかは全く考えなくてもいいのかなと思います。まあ人によって好きとか嫌いとかはあるようですね。

昔私もバレエダンサーの人に「これだからHIPHOPダンサーは!」と罵られてしまったこともあります(笑)ははは!

私が思うに、ストリートダンスも舞台系ダンスもそれぞれに文化があるってことです。お互いの文化を尊重し合うことが大事ですよね。

そして現代では舞台のショー中心で活動しているストリートダンサーもいるし、ストリートJAZZと呼ばれるジャンルもある。

時代は流れて進化しているのですよね。だからお互いが共存できるようなそんなダンサーの繋がりでいたいですね。

たまにはネタみたいなブログの内容でした。

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

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