【ダンスの先生が教える】ダンスインストラクターを辞めたくなったら

ダンスの先生

ダンスインストラクターを辞めたいと考えたことはありますか?

私はあります。理由は家族にいろいろあって、ちゃんとした仕事について安定したほうが良いかなって思った時です。

長年やってきたダンスを辞めるというのは人生をかける大きな決断です。

ダンスインストラクターを辞めたいと考えてる人にアドバイスします。

 

結論からいうと次のようになります。

【ダンスインストラクターを辞めたくなったら】

辞めて良い理由

・お金が稼げなくて生活できない
・教える環境が悪すぎる
・これ以上の成長と発展がない

考え直すべき理由

・生み出せない
・苦しい             →改善の余地がある!

上記を詳しく説明します。

 

この記事を書いているのはダンス指導歴17年の現役ダンスインストラクターです。ダンススタジオを経営し、強豪校のダンス部のコーチをしています。

 

それでは宜しくお願いいたします。

 

ダンスインストラクターを辞めたい一番の理由

多くのダンサーがダンスインストラクターを辞める一番の理由はずばり“お金”です。有名ダンサーでもそうでなくても仕事の内容とお金が見合っていないと誰でも不満がたまり、モチベーションが低下して辞めていくのです。

大学を卒業してダンスインストラクターになった女の先生

地方の大学を卒業して親からは就職しなさいと言われ、ダンスが好きだったAさんはダンススタジオを経営する会社にはいり、専属インストラクターとして雇用が決まりました。仕事はレッスンを週に17本。空いている時間は事務所仕事かなりハードですが、手取りで16万ほどしか貰えなかったそうです。

16万円から家賃と携帯代・光熱費・奨学金の返済なども全て含めると残るのはたったの2万円だそうでピンチに陥っていた女の先生もいました。

「会社に殺される〜!辞めたいです。」と話していました。

おそらく、フリーでダンススタジオで17本も教えていたらもっと貰えるだろうなって思っちゃいますよね。

お金が理由で辞める人は多い

ダンスインストラクターで稼げる人と稼げない人っているんですよ。教え方がうまかったり、生徒を集められる人であれば稼げますがそうでないと稼げません。

往復の通勤時間も含めて考えたらバイトしてるほうが稼げるんじゃね?と思う人も少ないないでしょう。

私も昔、先生からダンススタジオのインストラクターを譲っていただきやらせていただいておりました。スタジオの生徒はおらず、自分で集めるスタイルで数人ですが通っていただいておりましたが毎月1万円程度にしかなりませんでした。

「こりゃ赤字だ!」と自分の労力を含めてそう思い、タイミングをみて辞めました。

ダンサーはみんな個人事業主で自分を経営しているのです。赤字のところを続ける意味は見出せませんね。バイトしてた方が楽で良いわ!

 

こう思ったらダンスインストラクターは辞めるべきであります。ダンスインストラクターに向いていないし、仕事してダンスしてもダンスをじゅうぶん楽しめますね!

環境が悪いなら辞めてよし!

自分の今いる環境が悪い、このままいっても未来が見えないと感じたらとっとと辞めたほうが良さそうです。

なぜなら、環境が悪いところに身をおけば、そこに自分が染まって嫌な人間になるか、真面目だったら心の病気になるかのどちらかだからです。

このままじゃヤバイな!って思ったら潔く辞めましょう。留まらなきゃいけないなんて思わないでとっとと辞めないと自分が壊れてしまいますよ!

これ以上の成長と発展が無さそうだな

数あるダンスの教える現場で私がインストラクターを辞めた理由がこれです。

スポーツクラブが新しくキッズダンスプログラムを作り、生徒を集めて私がレッスンをするというものがありました。

かれこれ1年くらいやって、生徒が踊れるようになったので「生徒さんたちに出られるイベントとかありませんか?」とスポーツクラブのスタッフさんに聞いたところ無いとのこと。

「では自分が引率して地域のイベントには出られませんか?」と聞くと、上の方と相談してしばらくして帰ってきた返事がNOでした。

見切り発車でダンスプログラムを始めたにしか思えない対応でした。このままダンスを発表する場もなく永遠とダンス練習だけするなんて私にはちょっと向いてないなと思い辞めさせていただきました。

ダンスに対する方針も違うし、この先の私も生徒も成長も発展も無さそうだと感じてしまいましたね。

お金のために仕事はできる

自分が仕事内容と頑張りに見合っていれば多少しんどくてもお金のために人は頑張れてしまうものです。モンスターペアレンツの保護者にボッコボコに言われまくってたとしても、「仕事だもの」と割り切って、解決出来るものなのです。

だからお金が満足でないとダンサーたちはダンスインストラクターなんてやらないんですよ。

芸事で生計を立てるのはとても難しいのです。ダンサーもバイトしている人が多いのです。だからダンスインストラクターの仕事とバイトを比べてしまうのですね。

ダンスインストラクターを辞めないでいい理由

ダンスインストラクターを辞めたいと思っていいる方でも、次の理由であれば 解決策はあります。一度思いとどまってみてください。

生み出せない苦しみ

ダンスを教えるのに振りを毎日いくつも作らなければならない人というのはかならず【生みの苦しみ】というのを味わっています。

それが続くと嫌になります。でもやらなきゃいけないと思ってやり続けるとさらに嫌になっていくものなのです。

私も昔9レッスンも自分のスタジオで教えていて、クラスごとに振りを変えていたのでそりゃもう大変でした。寝ても覚めても振り作り。振りを作りすぎてわけわかんないことになっておりました。

そして行き着いたのがアイデアの枯渇です。なにも浮かんで来なくなりました。

アウトプットのし過ぎです。

インプットの機会を必ず取りましょう!

ダンスを生み出すということはアウトプットをするということ。アウトプットもし続けていれば枯渇していきます。かくいう私もそうでした。インプットする時間も取らずにアウトプットをし続けた結果は次のようになります。

・振りが思い浮かばない
・ダンスが楽しくなくなる
・教えられることが無くなる→自信喪失

こうなってくると好きなダンスが仕事なのにダンスがどんどん嫌いになっていくのです。

ダンサーだったら必ずインプットの時間を取りましょう

インプットというのはどのようなものかは人それぞれですが私のやったものだと次のようになります。

・新しいジャンルのダンスを始める
・クラブに行って音に埋れてみる
・ダンサー仲間と飲みに行ってみる
・ダンスに関係する本を読んでみる
・芸術に触れる(舞台・ダンス)を観に行く

私の場合は一番良かったのは新しくアニメーションダンスを自分に取り入れたことですね。ダンスの基礎に戻りアイソレや音を聴く習慣を増やしたことで打破できました。

ダンスが楽しいときもあれば苦しいときもある

ダンスが楽しいと思える時もあれば、苦しくてしんどいときもあるんですよね。理由はいろいろありますが、苦しい、しんどいって時でもその先が見えるのならば続けるべきです。

やまない雨はないのと同じように苦しいって時から解放される時がダンスにも必ずあるのですから。

私もしんどいなって時がありました。ダンスが楽しくなくなっちゃったり、しんどいときもありました。生徒さんたちの前でちゃんとして、笑顔で教えられるのか不安になりながらレッスンに向かうこともあったのです。

でも、そんなときに気づいたら生徒さんたちから笑顔と元気をもらっていました。

一生懸命頑張る子供たちや大人の方々に、いつもパワーをもらっていたことに気づかされたのです。

だから今まで17年もダンスの指導ができているのです。

ダンスを仕事にして喜びを感じて生活できています。

ダンスを仕事にしないからって辞める必要なんてないです。でもダンスが仕事になっているからダンスを続けているのかもしれません。

一人で乗り越えられない苦しみも、気づいたら周りの人が助けてくれています。

まとめ:ダンスは続けていたもん勝ち!

ダンスってやり続けていたら勝ちなんじゃないかなってなんだかふと思いました。いくつになってダンスを始めたとしても80歳まで続けられる人がそういないんじゃないかって。

だから続けていたら最高齢ダンサーとして注目を浴びることもあるのではないでしょうか。

そう思って私は一生ダンスし続けてやろうかと思ってます。

ダンス辞めたいなって思っている人、辞める必要なんてないです。

ダンスしない人生よりダンスする人生のほうがよっぽど楽しいです。

ダンスで自己表現が一つ増えるのです。楽しいときに音楽に身体を揺らせばダンスです!堅いことを考えずにダンスを楽しんでくださいね!

 

最後まで読んでくださりありがとうございます。

 

 

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