リズム感ってどんなスポーツにも役立てられます。
バスケのレイアップシュート
テニスのボールを打ち返すとき
サッカーのドリブル
全て体内リズムがあるからこそできるのです。
ダンスはリズム感を養うのに最適です。
リズム感に関する本を読みました。
【黒人リズム感の秘密】 七類誠一郎 a.k.a Tony Tee
感想は次のようになります。
・身体は全て連動している。
・ダンサーなら一度は読んでおいて損はなし!
・リズム感は誰でも習得できる!
上記を説明していきます。宜しくお願いいたします。
黒人リズム感の秘密をなんで読みたかったのか?
じつはこの本は二十歳くらいのときに一度読んだことがあるんです。ダンスを習い始めたときにダンスの先生に勧められた本で一度借りて読みました。
しかし当時の私はダンスについての知識が浅はかで読書にも慣れていなくて途中で断念してしまったんです。文字数もページ数も読書をしたことのない当時の私には多すぎたのと、ダンスの動きの知識などがなかったからどういう動きのことを言ってるのかよくわからなかったのが敗因です。
一度負けてしまったこの本ですが、最近ダンスの知識についてまた興味が湧いてきたので読むことにしました。
今この本はなかなか売っていなくてプレミアがついているほどで通常価格では入手困難です。中古がAmazonで数冊売ってます。
私はダンスの専門学校に通っている生徒が教材として持っていたのでお借りしました。偶然の再会のようであり、嬉しくなりました。
【黒人リズム感の秘密】本の内容
本には次のことが書かれています。
①トニーティーさんがダンスを始めた経歴
②ダンスの歴史
③インターロックとは
④リズム感の習得方法
ざっくり説明していきます。
作者 七類誠一郎 a.k.a Tony Teeさんの経歴
作者は七類誠一郎(しちるいせいいちろう)さんです。
ダンサーネームがトニーティー。
広島県に生まれ広島大学の教育学部を卒業しています。彼は20歳くらいの時に「ソウルトレイン」というテレビ番組を見て黒人の音楽やダンスにハマっていきました。
↓ソウルトレインはこちらです。
米軍基地の近くに住んでいたので米軍御用達のクラブがあってそこで毎晩のように黒人たちと踊りまくってたらある時「これだ!これが黒人のリズムだ!」と自分で黒人のリズムがわかっちゃったそうです。
黒人リズム感は後天的にマスターできると最初に考えた人
そもそも黒人リズムは日本人は持ち合わせていないもの。黒人たちはみなリズム感がよく、ダンスもうまい。トニーティーは自分で黒人リズムを後天的にマスターしたということになります。
当時は今のようにダンススタジオはない時代。黒人リズムをマスターしたトニーティーは単身渡米してロサンゼルスへ行きました。
単身渡米してLAでダンスで成功する
単身渡米したトニーティーはオーディションに合格しまくります。しかし、永住権を持っていなかったのでオーディションでダンスしてバトルを繰り返していたそうです。
後にアメリカでプロとして活動をスタートし、トニーティーダンススタジオをLAに設立してリズムトレーニングを広める活動をはじめ、マイケルジャクソンと共演し、有名アーティストのダンスにも携わりました。
ダンスの歴史を知るのは面白かった!
本にはダンスの歴史について書かれています。ダンサーは必見ですね!
私もダンスをうまくなることしか学んで来なかったのと、知識も浅はかだったのでダンスの歴史を知ることは面白かったです!ダンスについてまたさらに興味が湧きました。
白人ダンスと黒人ダンスのルーツ
ダンスは黒人と白人ではルーツが違います。
白人→バレエ
黒人→アフリカンダンス
バレエダンスが派生してJAZZダンスになり、アフリカンダンスが派生してブレイクダンス・LOCK・POP・HIPHOPダンスになっていきました。
リズムは音楽がルーツ
アフリカンミュージックは打楽器で音が奏でられるのがルーツなのでリズムがベースとなります。
このリズムが生まれ持って黒人は兼ね備えている。
なぜなのでしょうか?
↑日本人の子供がこんな風に打楽器を叩いているところは見たことがないです。
なぜなら日本の音楽がリズムベースとした音楽ではないからです。
インターロックって何?
本に出てくるインターロックって言葉は、現在ダンスの現場ではあまり使われていません。リズムトレーニングって言ってます。
でもインターロックという概念を学んで、大事だなと思ったので説明しておきます。
インターロックとはアイソレーションの逆!
インターロックとはアイソレーションの逆、つまり、連動です。
アイソレーションは身体の各部分を独立させて動かすことをいいます。インターロックとはその反対で、身体を連動させて動かすことをいうのです。
アイソレーション→分離・独立
インターロック→連動
インターロックとは身体の連動を意識すること
インターロックとは身体の連動です。
つまりどういうことかというと、首を二重アゴを作るように後ろに引くと胸が前に出る。首を前に出すと胸が後ろにいくということ。隣り合わせの部位が反対方向に動くということです。
首が前
↓
胸が後ろ引ける
↓
腰が前に傾く
首が後ろ
↓
胸が前に出る
↓
腰が後ろに傾く
この連動を作ることで黒人のリズムを習得することができるというのです。連動がうまくできるとダンスも上達します。
本ではわからなかったが現在は映像がある!
本だけでは全ての動きを理解できなかったのですが、今やYouTube時代ですので映像があります!わからなかったら映像で見てください!百聞は一見にしかずで超わかりやすいです。
これがインターロックです。現在でいうとリズムトレーニングってことなんですね。
インターロックを習得すると他のスポーツにも役立てられる
インターロックを習得すると、他のスポーツにも役立てられます。身体の連動を意識して、リズミカルのステップを踏むということは、他のスポーツをやる上でも重要です。
本ではボクシングについて書いてあります。
ボクシングのステップとパンチもリズムと連動が意識されています。
要するに身体の使い方がちゃんと出来ていればスポーツでも生かせられるからパフォーマンスも向上するということです。
リズムトレーニングについて考えたことなかった。
トニーティーさんはインターロック理論を構築して世にリズムトレーニングを広めた人ともいえます。
なんの疑問も持たずにダンスしてリズムトレーニングをしていました。連動を意識することを心がけることをもっとしていくといいですね。
まとめ:身体の連動の大切さを改めて知った本
私がやっていたダンスはどちらかというとリズムを殺して踊るようなダンスだったので、インターロックのような身体の連動よりもアイソレーションと体のコントロールを今までずっと意識していました。
でも最近思うんです。
音に乗ることと波に乗ることができるとと人生楽しいぞ!ってね。
ダンスの楽しさは音楽に乗ることも一理あります。そんなことも生徒たちに伝えられたらもっと楽しくダンスできるのではないかと思いました。
ダンスをもっと知りたくなったら読んでみてください。面白い発見がきっとあります。
トニーティーさんは10年ほど前にすい臓がんでお亡くなりになられたそうです。実際お会いしたことはありませんが、ダンスについて学ばさせていただいたことに感謝しています。ありがとうございます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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